武蔵國日記(むさしのくににっき)

土佐日記にあやかって、「女もすなる日記といふものを、中年男もしてみむとてするなり」

学者と官僚の集まり その2

2011-05-26 16:31:21 | 人間観察
言葉には魂が宿り、重みがあるが、
それを逆手に取って相手を陥れる方法に使おうとされた場合、
言葉は当たり障りのない文字の羅列になり、萎縮し、そして事実の本質を突かないことになる。

「少女売春」と言う行為が「援助交際」
「浮気」や「不倫」と言った行為が「婚外恋愛」に化け、
「税金」を「公的資金」と云うことで何となく世間の耳目が逸らされることになる。
「退却」を「転進」、「敗戦」を「終戦」と言い張った大本営と変わらない。

危機の回避の為には、本当は最悪の事態を先ず頭に浮かべて
そこから手厚い最善手を考えるのが鉄則である。
言葉を甘くすることで、気持ちの上でも対策にも緩さが生じていたのではないだろうか?

自分可愛さの中で、皆が自己保身のために重大な言葉を避け続けた結果が
今の段階になってやっと出てきた「メルトダウン」の言葉だろう。



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