『らくだばオーナー』井之口らくだ。の笑いと感動日記

2009年2月25日念願の夢叶って『関西酒場らくだば』を開店。その日々、経験する笑いと感動を日記にしてご紹介。

トドとラクダの怪しい夜。

2005-12-26 | Weblog
寂しい、寂しいとトドがいうから、付き合ってやった。

23時55分。

なんで、トドと一緒にいなきゃいけないんだ。

0時00分になったのも知らない。

気がつけば、トドと24日→25日の大切なラインを越してしまった。

ま、いっか。

本当はね、開きナオって、歌舞伎町でフィーバーしようっていってたんだけどね。
サンタのお姉さんに会いにいこうって。
でも、所詮、ヘタレはヘタレだよね。
オレたちに、そんな度胸なんて、ない。
(ま、お金さえ払えば、度胸なんていらないんですけどね)

同じお金払うんだったら、いいモノ食べよう、いいモノ飲もう、
それが、オレ達流。

タクシーで表参道へ。

ラブラブX’mas?

とんでもない。

表参道ブラブラX’masですよ。

一軒目。
carmenere
っていうバー?ワインバー?。

前々からトドさんと行こうっていってた店。
グラマラスの森田恭通さんデザインの店。
結構、彼のデザインの店、好き。

ストロフスキーって光る石?が壁一面にくっついていた。
7万個。
斜めからみると、虹色に輝いていた。
カウンターは、当然の如く、カップルでいっぱい。
幸い、手前に2人分開いてたので、申し訳なさそうに座った。

シャンパン・モヒート。
クリスマスだしね。ちょっと、贅沢。
トドさんは、グリーンティ・シャンパン。
クリスマスツリーのような、緑色に輝くキレイなカクテルでした。

シャンパンってなぜか、酔う。
でも、お酒で酔っても、絶対、「トド」に酔っちゃいけない。
今晩、彼に酔ってしまったら、大変だ。
ただでさえ、私たち二人、変な光景なのに。

別にどん底、暗いムードってわけでもなかったんですけどね、
私たちを盛り上げてくれた方がいました。

小野さんっていう、バーテンさん。
バーテンというより・・・むしろ、クラブのママ。

だって、髪が、釘が打てそうなぐらいデッカク固めているんですよ。
すごいよ、その頭。絶対、バーっぽくない。

その彼女、言葉が関西弁です。
いや、関西弁よりも、柔らかい。
そう、聞き覚えのある、京都弁なのです。

すぐに意気投合。
きっと、クリスマスに男二人で不幸な方ね♪って思ってるんでしょうけど
そんな気配一切見せず(まぁ、普通、出さないですけど)
とても楽しいヒト。

会話のテンポがよい。
勝手にヒトリでボケル。勝手にヒトリで突っ込む。
なんか、ショーをみているみたいでした、彼女と話してると。

彼女の素性を聞くと、やっぱり、祇園の元ホステスさん。
そりゃ、接客のプロだわな・・・。
絶対、お客様を飽きささないネタがいっぱい。

純粋にこの「ヒト」、スゴイって思いました。
接客はこうでなきゃって思わされました。

でも、どっからどうみても、彼女、バーテンダーではない。
そのハンマーヘッドに、ベストは似合わない。蝶ネクタイ似合わない。

別のお客様にご馳走されたらしい、ワイングラスをもつ彼女。
腰に手をあて仁王立ち。
ワインぐびぐび。

絶対、バーテンダーじゃない。
どっからどうみても、ノリのいいホステスさん。

きっと、技術も一流じゃないでしょう。(水割りは天下一品でしょうけど)
ワインバーだけど、ワインの知識もそんな深くない気がする・・・。

でも、彼女の接客は素晴らしい。

別にいいカクテル飲みたければ、銀座の老舗バーへいけばいいし、
いいワイン飲みたければ、ちょっといい酒屋さんで買って、家で飲めばいい。

でも、彼女はあの店にしかいない。

なんか、クリスマスだっていうのに、いいお勉強させられました。
トドさんと、またあそこ行こうって思ってたら
来年からは赤坂の別のお店に移るそうな。

次は、料亭の女将になるみたいです。
まぁ、その方が合ってます。

また、あのヒト、に会いにいかなきゃな。(でも、料亭・・・、しかも、赤坂・・・)
トドくん、クリスマスのお礼を、させてあげましょう!

二軒目。
やっぱり、バーRAGE。

寂しいとき、気晴らししたいとき、お話したいとき、
やっぱり、知ってるヒトがいる店にいきたくなるもんだ。

クリスマスだから?RAGEは、珍しくカウンターひと組だけ。
テーブルでは合コンみたいなのしてましたけど。

「おやおや」って顔で、北添さんが見てくる。
皆まで聞かないで・・・。

でも、いつも、あったかく、迎え入れてくれる。
「どもー!こんばんはー!」は健在だ。

クリスマスであろうが、なかろうが、いついってもあの店は楽しい空間がある。

トドさんは、イチゴとバジルのカクテルで興奮してました。
私はお腹が減っていたので、ヤキソバ食べてました。

クリスマスに、日清ヤキソバ。

最高。

なんかよくわからないけど、トドさんも満足げだった。
絶対、お姉さんクラブじゃないと満足させれないと思ってたけど
この二軒は、とてもナイスなチョイスでありました。

男二人の遊び方。
ゆっくり、肩並べて、酒を飲む。

・・・・・・・・・・・・・しかも、聖夜に・・・。

なかなか、いいもんだ。

   ・・・でも、いくら「酔って」も、その肩、「寄って」はいけない。
      怪しまれること、間違いなし。

トドくん、来年は、絶対、誘わないでください。

来年は、素敵なヒトと肩並べてますように。

楽しい夜でした。

この先、ずっとずっと忘れない、大切な

               トドとラクダの怪しい夜でした。。。

ps 帰って、こっそり、プレゼント、枕元に置きました。
   気づかれないように、気づかれないように。
   嫁さんが、彼を起こしました。
   「朝だよ、朝。サンタさん、来たよ」って。
   彼は、びっくりするくらいの勢いで飛び起きました。
   (いつも、ノソノソ起きるくせに・・・)
   まぶた腫らしながら、満面の笑顔で包装紙を破いてた。

   そして、空にむかっていうんです。
   「サンタさん、ありがとう」って。   

トドさんの笑顔もよかったし、
          彼の笑顔も最高だった。

        クリスマスの朝に、なんか得した気がした。