『らくだばオーナー』井之口らくだ。の笑いと感動日記

2009年2月25日念願の夢叶って『関西酒場らくだば』を開店。その日々、経験する笑いと感動を日記にしてご紹介。

シンデレラエクスプレス

2005-12-14 | Weblog
いつもは、彼女、1時01分の最終だ。

でも、彼女に用事があったから、
「0時50分、武蔵小金井行に乗って」と連絡した。

「はい、じゃあ、最後尾で待ってるわ」

「了解、またあとで」

なかなか、本日もおかげ様でご盛況。
慌しく、店をでる。
駅のホームに向かう。
武蔵小金井行は、すでに新宿駅に着いている。

最後尾だったな。
走って、向かう。

最後尾に着いた。
彼女から、メールが入っていた。
走ってて気づかなかった。

「おしりの二番目のとびらのとこにいますよー」

そうか、二番目の扉のあたりか。
らくだ、キョロキョロ。
あれ?いない・・・。

電話した。
繋がった。
「今、どこ?」
「だから、おしりの二番目の扉のとこに座ってますよ」

「え?いないよ」
「だから、おしりの・・・」

おしりのおしりのっていわれても、いないものはいない。

発車を告げる、サイレンが鳴る。
電車は動きだす。
あぁ、会えなかった。
なぜ?
神様のいぢわる・・・。

「動き出したね」
「あ、はい・・・」

「・・・」
「あ、これ、もしかして、先頭かも・・・」

おいおい!

最後尾でっていったの、オマエだろ・・・!
しかも、先頭かどうかなんて、東京駅、でたら、すぐわかるだろ・・・。

また、加わった、新たなドヤ伝説・・・。

次の駅で、二人は電車を降りて、ともに、真ん中へ向かう。

次の駅で、さらに、二人は近くなる。
「今、どのあたりですか?」
「あ、見えたよ、見えたよ」
彼女を確認して、また電車に乗り込む。

やっと、次の駅で会える。
はやる気持ちを抑える。
私の頭の中で、山下達郎が流れる♪

そして、次の駅に着いた。
見事、合流。
抱きつきたい気分だ。(本当にそんなことしたら、ドヤパンチが飛んでくる・・・)
こんなに会いたいけど、会えないなんて・・・。
こんな近くにいるのに、会えないなんて・・・。

なんて、切ない気持ちなんだ。

そして、約束の「モノ」を渡して、仕事の用事は無事、済みました。
彼女は、お土産を私にくれました。

風月堂のケーキ。
彼女のカバンにはいつも、ケーキが入っている。まるで4次元ポケットだ。
そして、
日本を代表するフルーツ「みかん」。

おいおい、東京のド真ん中で、「みかん」を出すんじゃないよ。
しかも、電車の中だよ・・・。

彼女にはそんなこと関係ない。

そして、気がつけば、彼女の最寄駅。

彼女と過ごした時間、5分程度。

彼女が最初から最後尾にいたら、もっと楽しい会話ができたはず。

でも、それでよかったのかもしれない。

恋は、なにがし障壁があったほうが、盛り上がるモノ。
(だよね?トドさん)

そう、彼女は私に教えてくれたのだ。
そう、思うしかない。
彼女に常識は通じない・・・。
毎回毎回、彼女に腹を立ててたら、体がもたない・・・。

楽しくも切ない、シンデレラエクスプレスごっこ。
ありがとう。

ps その晩、たまたま借りてあった、映画版「電車男」を観ました。
   
   エルメスが、電車男を、電車から無理やり連れ降ろすシーン。
   「やっぱり、家まで送ってください」とエルメス。

   ジ~ン・・・。

   あのシーンが一番、よかったです。感動。

   もし、ドヤさんに同じことされてたら、らくだキックしてたと思う。

   うそうそ、改札ぐらいまでは見送ってあげますよ。
   
   次は、先頭で会おう!