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月の満ち欠けに時の流れを感じながら、皆でそれぞれの持ち時間を楽しく意味あるものにしていきたい。

4ヶ所の原発の明暗を分けたものは

2011-03-31 12:21:00 | 日記
 今回の被災地に原発は4カ所あった。福島第1、第2、女川、東海第2。そして、問題は今のところ福島第1原発に集中している(昨日30日に、福島第2でも白煙と伝えられた)。
 その明暗を分けたのは何だったのか、整理してみた。

 女川原発は海抜14.8mに位置していて、津波が9.1mだった。2号機原子炉建屋はそれでも津波に見舞われたが、別系統でカバー、外部電源も失われなかった。Wiki参照<http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A5%B3%E5%B7%9D%E5%8E%9F%E7%99%BA>

*今回、報道が各メディアまちまちで、間違い情報が多く、情報間の齟齬をたくさんみつけたが、朝日新聞では9.1mは安全審査で想定した津波の高さで、女川町を襲った津波は17m級との調査結果がでていた。

 福島第2では、冷却水を送るためのポンプ設備や非常電源が屋根のある建屋に設置されており、外部電源により冷却機能が作動して15日には「冷温停止」状態になった。

 東海第2では、外部電源は失われたが、非常用電源が稼働、5mの津波で北側ポンプは浸水で故障したが、南側は水没せず冷却が可能となった。この南側のポンプは、去年の9月に想定する津波の高さを引き上げて側壁を強化してあったもので、北側ではこの工事が終わっていなかったという。この補強作業がなかったら、危なかったかもしれない。

 これに対し、福島第1は施設が海抜10m、海水をくみ上げるポンプは「ほぼむき出しの状態」だったので損傷。非常用電源も使えず、外部電源も復帰が遅れ、その設計や機器の配置のちぐはぐさで電源が確保できず、今回の冷却不能な状態を招いたと言われている。
 
 第1原発の東電広報担当者は、地元の中学で「湾がリアス式になっていないから、大きな津波がきてもパワーが分散されて絶対安心って」100回も言ってきた責任を重く感じていると語っている。つまり、福島第1では、津波より耐震に対策の重点が置かれていたようだ。
  (主に朝日新聞の記事より)

 唯一の救いは、この考えに従い去年免震棟が完成されていたので、事故対応の関係者の安全は確保されやすかったことだ。
 福島第1での想定されていた津波は、上記の広報の考えに見られるように低く、5~6mだったようだ。そして、実際の津波は、14mあたりかと言われているがはっきりしない。
 
 原発では冷却水の確保が、安全の要なので、電気とポンプが命綱となるが、送電鉄塔が地震で倒れたため外部電源の復帰が遅れたのがまず想定外だったようだった。が、東北電力の女川では、2系列の送電があり一つが切れても、外部電力が確保できたという。東電はどうだったのか。

 また、素人から考えて、非常電源が免震の弱い建物のしかも地下にあったようだが、発電所が、海に近い海抜の低いところにあるのだから、非常電源を上部に設置することはできなかったのか?と思う。

 今は、分析よりも、一刻も早く原発事故を安全に収束することが一番だが、この事故から学ばないと、我々の生活は危険と常に紙一重であり続ける。
 新聞や雑誌、ネットでも情報は混乱を極めている。正しい情報入手への努力だけは怠らないようにしたい。
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