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月の満ち欠けに時の流れを感じながら、皆でそれぞれの持ち時間を楽しく意味あるものにしていきたい。

渡辺かづき先生とのレッスン205

2022-09-07 18:43:29 | ピアノ

   最近はレッスンも間が空いてしまい、今回は4週間ぶり。やはり4週間も間があくと、中だるみで、やっている練習が途中で変化してしまいます。練習をほぼコンスタントにしていたのは、練習曲にしていた藤井英一さんの教本”Jazz Standard Special 2”から "Smork Gets In your Eyes" 。。

   欲張らずに、前回A-Dまでやったので、今回はE-Gまで。最初に比べると最後はやや熱意がうすれ~~~最後にもう1回しっかり弾いていけばよかったのですが、弾いてみると、指が回らず、60点のできでした。いや、それ以下?

  「指が回りきらないところがあるんです。あまりに黒鍵使いが細かくて大変でした・・・」といつものように弁解を並べた上で、リズムの譜読みが非常に難解で、困ったところの確認へ。

   20ページの2段目の最後。弾くと・・・「違いますねぇ」やり直し3回。30ページ最下段の3小節目。「違いますねぇ」やり直し3回「3連符、相変わらず得意じゃないんですよねぇ」、「じゃぁ、まぁ、そんなで」(あまり、期待されてないという・・・トボッ)。31ページGの始め、「違いますねぇ」やり直し数回。ふ~~~~っ。また、次回のレッスンも、先を読みつつ、苦行を続けることに。

   2曲目は、”The Gate to Utopia"。前々回に、先生が「最初の民族音楽風のところだけでいいのでは」、といっていたのを、最後まで弾いて、先生が聞いていて・・・(どこか違う、拍子が違ってないかなぁ????)と頭にハテナマークいっぱいになって。

   それで、前回は、オリジナル楽譜を持参し、先生がそれをみつつ、(8番のところ、3拍子が崩れていますね。いいですか。もう単純にカウントして3つしっかり待ってくださいね)とゆっくりと左手を3ずつ打って右のメロディーを弾くという「基本演奏」をして下さり、今回は、忠実に再現。間違えずにOKになりました。ただ、もっとここは速く弾くところで、(速く弾くと・・・弾けたと思った3拍子が再び崩れるぅ)というジレンマを告白。

   いやはや。今日は、なかなか苦しみます。それで、そこそこにしてこれも切り上げて、次のれっすんでは、どうしようかしらぁ~結局、ソロ曲でなく、この曲は多人数でコーラスまでついた曲なので、再現は難しそう?次回はあきらめようかなぁ~~~。ちょっと弱気です。

   3曲目。先生の代表作"Crescent Moon"です。以前この楽譜を最初に先生から頂いた時に、一部のみ弾いて下さったものの、模範演奏を全体やアドリブまでは弾いて頂いていなかったので、前回のレッスンで(アドリブ付き全曲通しという)贅沢な演奏を録画させてもらいました。

   前回、曲の基本は弾いてみて大丈夫そうだったので、今回はアドリブにチャレンジしようと意気込んでいましたが・・・。

   前回の模範演奏のは飾りがいっぱいで難しく、印象的に頭に残っている、CD版を復元してみることに。でも、それが、実に実に、耳慣れているだけにどうにかなりそうでして、音入りのタイミングすらもめちゃ難しい。何回もゆっくりのスピードでアドリブ部分を聞き直し、さらにスローで再生。音を拾うのは、少しずつ進みましたが、リズムの掴みが難しい。変化が激しい。でも、何とも魅力がいっぱい詰まっていて、この部分は是非どうにかしてみたい!とやり始めたら夢中に。

   1週間以上つきっきりで頑張って解明していたら、掴みは分かってきて、リズムの取り方が変化するきっかけもや少し分かってきて、それにしても、テンポは基本どんなにリズムが変わっても一定なことを発見。

   うそ~っ。途中で倍速になったり、スピードが変わったようにスリリングになっているのに。どういうこと??? 先生のアドリブのなぞで頭にいっぱいに。ここのところ、アドリブが他のことをしていても響いていました。それで、どうにか形になってきたものの、中途なアドリブを持って謎解きのレッスンをお願いしてみました。

   私の解明した、一部欠損状態のアドリブを弾くと、先生「CDの、よく覚えていないんですよね」の、先生お得意の発言から、「ソロで弾こうと思っても、こういう皆で弾いたアドリブは一人ではむずかしいんですよ。周りの音と聞きあってその場で作っているから」「もちろん、テンポは基本変えないで、盛り上がってきたりで若干振れることはあっても、そこは一定に保ってます。ただ、入れている音の多さとか雰囲気が変わっていきますよ」とのこと。

   「盛り上がってくると言っても、この辺に来ると、音は減ってたりして・・・。音が高くなると盛り上がるのですか?」「音を複雑にするから盛り上がる、高くなるから盛り上がるのは違うなぁ」などなど・・・質疑応答。

   先生、このアドリブは、始める前にどの位打ち合わせているんですか? 「いや、B♭とFで繰り返して~その後、Cに行ってとか、簡単な打ち合わせだけですよ。でも、みんなで音聞きあってやっていくと作れてくる。それがジャズなんですよね。だから、面白い」。「ソロでは、僕自身だって、テンポがつい速くなったり、なかなか難しいところありますよ」

   などなど、今日は、アドリブ演奏の実技より、アドリブの話編に終始。素人にはまだまだ分からない世界です。

   そして、今日は、あまりピアノを長く弾かなかったので、ちょっと久しぶりにウェインウォンツァンさんの楽譜を取り出して、「夏の風車」を聞いていただきました。これも、あまりよいできではなく、60点?

   すると、先生はウォンウィンツァンさんが先輩というか兄弟子のようなことを前に言っていたのですが、以前私がテレビで有名な「旅のはじめに」を弾くと、「知らないなぁ~」と言っていたのに、「あぁ、これは知っている」というのでびっくり。

   「それで、だいぶ、違って弾いていたのですが、直しますか?」との先生に質問されました。

   「えっ、そんなに違っていますか。ココとココは、気づいていましたが」と弾き直そうとすると、「実は、もっともっと間違っていましたよ」と先生に笑われてしまいました。

   「え~~~~~っ、違うところ知りたいです。お願いします」。

   弾き直すと、「そこは、タイだから、この音は弾いちゃだめですよね」「ほんとうですね」。

  「ココは、一小節目と音の入れ方が、ちがっていますよね」「あっ、ここのところですか?!ほんとうだ」。

  「ここは、タイのあと、もっと早くこの音を入れないと」「!?」「そうですねぇ!」

   しっかり見ていくと、想定外にも、半分以上の音取りが間違えていました(が~ん)。何と、クイズのように引っかけがいっぱいの曲なのでしたぁ。「全然気づかずに適当に弾いていました」。 弾き直す度に、またまた同じ過ちを繰り返し(冷や汗)。いやいや、気楽にいい気になって弾いていたのがうそのように。でも、曲が変化して、面白いように変わりました。

   「全然違ってきましたね。こんな曲だったんですか」と、思わずびっくりしました。

    実は、先生、36歳頃から瞑想を始めたそうですが、この曲の頃は、ウォン・ウィンツァンと知り合い自分はシンセでユニットに加わったりしていて、この曲も弾いたりしていたのだとか。私が今日弾いたのは、アレンジした人が別にいたようですが、先生には聞き慣れた曲だったとわかりました。びっくり!偶然のことから、思わず、譜読みの間違いをしっかり直していただいて、まるで別の曲のような味わいに。

   ちょっとどんな曲か聞いてみたくなった方は、youtubeのココにウォン・ウィンツァン自身がアップして下さっていました。

   音楽って、面白いなぁ~。

因みに、ココを見たら、「SATOWA X'masコンサート」開催。ピアノソロ & ユニット“ウォン・ウィンツァンと仲間たち”:渡辺かづき、高橋全、渡辺亮、ウォン美音志。1990年代後半に出てきました。このユニットだったんですね。

 

コメント
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