昨日、近所の図書館に行ったら、図書館のちらしにこのブログでもたびたび紹介している
写真家・中筋純さんの本の紹介があった。
嬉しくなって、図書館の方に「かさぶた」という福島の写真集を同じ写真家が出しているという話などした。
すると、今まだ図書館のエントランスすぐのところに震災関連本のコーナーを設けているという。
そのコーナーに寄って、チラシで紹介されていた中筋さんの写真集を含めてたくさんの本が並べてられていたのを手に取って眺めていた。
その中に、偶然にも今度は、私の友人のお嬢さんが担当したNHKスペシャル「あの日生まれた命」(ポプラ社)が本になっているのをみつけた。
東日本大震災のまさに3月11日に被災地で生まれた赤ちゃんが、100人ほどいたという。その赤ちゃんたちの3年後の姿を取材した時の話だ。
この本と、他にも関連の本を5冊借りて帰宅。
昨日はさっそくこの「あの日生まれた命」を読んでいたが、この取材のきっかけとなった「
『君の椅子』プロジェクト」のことが知りたくなって、今日は調べてみた。意外や、調べて開いたページは旭川大学という私立大のページだった。
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このプロジェクトのはじまりは、
北海道・旭川大学大学院ゼミでの会話「誕生する子どもを迎える喜びを、地域で共に分かち合いたい」
趣旨に賛同した北海道東川町が2006年から町内で生まれる子どもに椅子を贈呈
その後剣淵町、愛別町が参加 2012年から東神楽町も参加。2009年からは全国各地からの希望に応え地域の枠を超えた「君の椅
子倶楽部」が誕生。
2006年から13年の「君の椅子」8脚そして3・11当日被災3県で誕生した「新しい生命」に贈られた
<
参照>
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今、大学のゼミなどが社会との結びつきをしっかりもってプロジェクトを立ち上げて活動することが多くなっているようだが、これもその1つだったようだ。ゼミの先生と思われる代表・磯田憲一氏について調べると、元北海道副知事。明治大学卒業者で大学のページの
ココを読んで様子がわかった。
町を活性化する活動として、生まれた「君の椅子」プロジェクト。生まれてきたあなたの命、それは大切な命。私たち社会の1人となるのを祝ってあなたの椅子をプレゼントします。その気持ちは、たくさんの命が奪われた大震災の日に人生のスタートを切った子供たちにも、だからこそ大切な命。君の居場所はここにしっかりあるよ、と告げる活動につながった。
椅子取りゲーム。気づくと座るところがない所在なさ。そんな気持ちを抱く人がいない社会づくりが大切だと思う。
誰もが、自分に相応しい椅子にゆったりと座り、尊重される。いいなぁ、そんな社会だったら。
そして、中筋さんが「写真家」として福島の問題に取り組んだように、この「君の椅子」プロジェクトの磯田代表を含めた大学の人々が、彼らのやってきた活動を発展させる形で東日本大震災の被災者の問題に取り組んだのも素敵だと思った。
NHKの取材班も同じく、この取材を通して震災の問題に取り組んだ。
みんなそれぞれの場所で、真剣に震災や原発の問題に取り組んでいる。それが大事なんだなぁ~と、心から思った。
私も、私の今の立場でできる活動をせいいっぱいやっていきたい。そう決意を新たにした。
追伸:偶然、振り返って自分の3.11直後に書いた記事「
原発は?『DAYS』の警告が現実になる恐怖」を読み直してみた。
私は当時、地震の数か月前にDAYSで「2010年6月17日には、東京電力の福島第1原発2号機で、地震もないのに電源喪失事故が起こり、あわやメルトダウンに突入かという重大事故が発生し、・・・発電機も原子炉も緊急停止したが、原子炉内部の沸騰が激しく続いて、内部の水がみるみる減ってゆき、ぎりぎりで炉心熔融を免れたのだ。恐ろしいことに、この発端となった完全電源喪失の原因さえ、今も特定できていない」という記事を読んでいた。そのため、福島が全電源停止なら、メルトダウンから逃れられないのではと感じていた。
地震がなくても起きていた2010年6月17日の電源喪失。
その時に、もっと為政者も、東電も、国民もその事故を重視して対処していれば!
情報の大切さ。大切な情報を広く人々が共有し、しっかりそれについて1人1人が考えていくことの大切さを心に強く感じた。
今、その反省をただの反省で終わらせないためには、後で反省することのないように「再稼働」に反対の行動をとること。廃炉への道筋を考えていくこと。安全なエネルギーを推進すること。そして、行動のために正しい情報に常に目を見開いていること。
「安全神話」がまた生まれ始めている。もう過ちを繰り返すわけにはいかない。
皆さん、流れてくる情報をそのまま受けるだけでは真実はみえません。自分の足で、目で、直接に人の話を聞く機会を生かすこと。
ネット検索でもいい、主体的に自分から情報を取り込んでいこうという姿勢をもっていないと、神話にまた足をすくわれてしまう危険があります。
私も、大切な情報を掴んだら、しっかり発信していきたいと思います。これからも、よろしくお願いいたします。