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kisetsunokazeni

ときには空を見上げて深呼吸。無駄と思える時間も必要な時がある。

コンビの行く先

2017-04-22 19:34:21 | 
おとうと犬の目が見えなくなってから

かれこれ5年になる

いやこれは私が気付いてから、ってことなので

実際はもっと長いだろう

最初のうちはまだ

おにいちゃん犬と一緒にお散歩できてた

多分まだ記憶も鮮明で

自分がどのあたりを歩いてるかわかってただろうし

おにいちゃん犬の足音を頼りにして

十分歩けたし走れた

でもその後

心臓病の悪化もあって

だんだんとおにいちゃん犬に後れを取るようになり

どんどん行きたいおにいちゃん犬とは

もう一緒に歩けなくなって

別々のお散歩になった

それからは

おとうと犬は自分で前へは進めないので

朝と夕でコースをそれぞれ決めて

私がリードを少し引っ張るようにして

匂いと音を頼りに

とぼとぼと前に進む

少しの距離を時間ばかりかかり

心臓も悪化していて

お散歩はこの子にとって

いい意味があるのかどうか

わからなくなる

冬の寒い時期は

ほとんど抱っこのことも多く

誰のお散歩なんだかわからないことも・・・

それでも

残された時間を閉じこもりで終えるのはどうかと思い

日々おとうと犬の体調と相談しながら歩いた

すると・・・

少しずつ歩くペースが上がり

時々小走りもできるようになった

心臓の病気は年とともに悪化してるはずなのに

息切れもせず

気持ちよさそうに歩く

それに力をもらって

空の様子や

飛行機や車のこと

お友達のわんこのことなど

いろんなお話をしながらお散歩を続け

今では

おおよそ小走りでお散歩ができるように

もちろん私が少し前を歩いて

進むべき方向にリードを引くけれど

私が力を入れる必要もなく

上手にまっすぐ進んでくれる

だから

一見目が見えないわんこだとは

誰も気づかない

おとうと犬は年をとってもこんなに進化して

未だに私を驚かせるし

この子に出会えてよかったと心から思う

彼の勇気とやる気に報いるように

私も頑張らないと、って

いつも思わされる


残念ながらこの先は

さらに年をとって

今のように歩けるのはそれほど長くないかもしれない

でも

そのさきも彼が彼らしく生きられるように

出来るだけサポートしたいと思う

おばさんとお爺さんのコンビは

これからも

躓いたりよろけたりしながらも

続いていく

・・・そうだよねっ!
コメント (2)
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