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夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

HL-79E 整備は迷路を行きつ戻りつ

2025-04-08 17:12:43 | Weblog

整備の過程を記録するのは当面あきらめました。

その日の作業を録画するなんて、試行錯誤の繰り返しですからとても無理です。

先が見えたら部分的に再現してそれを記録するしかありません。

ということで本日の作業内容を自分自身のためにここに記録しておきます。

次にやろうとしていたのは "SHADE" ユニットの調整ですが、以前の作業で手を抜いた項目がありました。

"PROC-1A" です。赤線で囲んだ項目は後でウインドウチャートを準備してからやろうとしていました。

これが "PROC-1A" です。

ウインドウチャートの代用品ですが思ったより具合が悪くてうまくいきませんでした。

そこで考えてレンズの "PP" 信号を使ってみることにしました。

マニュアルによると Gch が 0.4V のとき Rch と Bch が同じ値になるように調整するんです。

Gch です。

オシロスコープで電圧を見ると一番明るい部分がちょうど規定の 0.4V でした。

Rch に切り替えて

調整して同じ 0.4V にしました。

続いて Bch も調整。


素人ですから思い込みや間違いもあるかも知れませんがそこは突っ込まないでくださいね。

ここまで進めて簡単なレジ調整もして生出しの画を確認しました。

被写体はこれです。

79E から出ている映像です。ホワイトバランスとブラックバランスも取ってあります。

これを見る限りきれいな映像が出ていて安心。

これだけの作業でも約半日掛かりました。

そろそろ晩酌の時間です。

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Ikegami HL-79E 整備を再開しましたが

2025-04-07 20:24:22 | Weblog

しばらく休んでいた HL-79E の整備を再開いましたがなかなか進みません。

今取り掛かっているのは "SHADE" ユニットですが、現状で入っている物はマニュアルの通りに進めてもうまくいかないんです。

コピーしたマニュアルで悪戦苦闘です。

どうも基板上の何かが劣化しているみたいな感じで収拾がつきません。

これが入っていたユニットです。

予備に保管していたのがこちらです。

入れ替えて様子を見たらなんとかいけそう。

レンズを "PP" にして Gch のパターンを出してみました。グレースケールの部分がそれなりに出ています。

このユニットで調整すればなんとかなるかも。

現状の生出しの映像はこんな具合です。

先の長~い作業になりそうですがすこしずつでも進めていきます。

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HL-79E 整備でおっと、

2025-04-04 11:57:33 | Weblog

次の作業は SHADE ユニットですが準備中にトラブル発生!

各ユニットの調整に使う自作の延長基板ですが、作業を記録する際絞りの決定で不具合があるので手直し。

矢印のアルミ板が地肌のままなので艶消しの黒を塗ったのですが

マスキングを剥がしていたらリード線が一本半田不良で取れちゃいました。

細いリード線はエナメル線です。

手先は器用ですが指先はまことに不器用なのでしっかり半田が付いていなかったんです。

思うように動かない指先で半田付けして組む時もスペーサーのワッシャーを入れるのに苦労。

元通りに組み立てて念のため導通を確認しました。

これの不具合でカメラ側を壊したら一大事ですから。

延長基板を戻して SHADE ユニットを挿して確認。

大丈夫でした。

これは作業収録用の HVR-Z5J で撮った静止画です。

艶消し塗装は正解でした。

とんだ回り道でしたが結果的に良かったと思います。

調整作業中に断線したら 79E を壊したかとパニックになっていたでしょう。

それにつけてもよくもまあ延長基板なんて作ったものです。

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PATERN PROJECTER 付きのレンズ

2025-04-03 13:44:48 | Weblog

工房には様々なカメラ関連の部材があります。

その中に PATERN PROJECTER 付きのレンズも。

今取り組み中の HL-79E のレンズをこれに入れ替えました。

これは便利なレンズです。

① を "M" (Manual) にして② のダイヤルを回すと ③ の窓に "PP" の表示が出ます。

そうするとこんな映像が出ます。

これを波形モニターで見ると、中央に出るのはまさにグレースケールの波形です。

自作のグレースケールもどきはありますが信用できません。

これでグレースケールチャートの代用にしちゃいましょう。

これから取り掛かる "SHADE" ユニットの調整にこれを使うことにします。


ところで波形モニターとベクトルスコープの画面を撮影する Panasonic NV-GS200 についてわかった事があります。

通常は電源を入れて何もしないと5分で時間切れ、電源が切れます。

ダウンロードした説明書をじっくり読んだらテープモードでテープを入れないと電源は切れないんです。

当然 79E 整備作業はいきなり作業の様子を録画なんかしていたら収拾がつきませんからあらかじめ色々試行錯誤。

その際波形モニターとベクトルスコープをカメラ経由の大きな画面を見て色々やって目途が立ったところで本番。

カメラ経由で外部のモニターへの映像が途中で切れちゃ不便です。

テープを入れて本番を記録するのはそれからです。(で、いつから再開?)

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ワークステーションをちょっと

2025-04-02 11:00:52 | Weblog

メインのワークステーションについてです。

3.5 インチのカードリーダーを部品取り機から拝借して入れ替えました。

昔は何台もパソコンを自作したので得意な分野、のはずですが悪戦苦闘。

どうせならとケーブルを全部抜いて外に持ち出してコンプレッサーで掃除。

工房に戻して動作確認です。掃除するとトラブルが出ることがあるので心配しましたが問題なし。

掃除するとファンが静かになるのは気分がいいですね。

これが今回取り付けたカードリーダーです。SM カードは正常に読みました。

こちらが取り外したカードリーダーです。

SM はアダプタが必要なんです。

このアダプタは使い込んでいるので不安があります。

今回の作業で SM はアダプタなしで使えるようになりました。

それとパネルが白いのでカードを抜き差しする際楽です。

前のは黒で暗いとどこに差すのか、老眼では具合が悪かったんですが解決しました。


HL-79E の整備は中断していますがいつ再開しましょうか。

次回は "SHEADE" で私には難しいので足踏み状態です。不可能じゃないんですが。

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撮ってあった写真が出てきました

2025-03-31 16:00:41 | Weblog

保存フォルダによると2005年です。カメラはコンデジの Panasonic DMC-FZ2 。
 早春で左の斜面に雪が残っています

カメラは Jr. の物でとっくに壊れて処分した物。場所は飯山市の県境に近い山の懐。

緩い谷間、砂利道の両脇に田んぼが続くなんでもない田舎の風景です。

歳月は流れ、あの田んぼは放棄され自然に還ろうとしています。今はこの道は縄が張ってあって通れません。

20年前のコンデジのデータを開くと私が業務用カメラをセットして VTR を回し続けた時撮った写真がありました。
カメラは池上 ITC-735A

軽自動車のバッテリーを組み込んだ外部電源と SONY BVU-150 がしっかり写っています。
Umatic SP テープのケースも

20分テープを最後までこのまま回しました。

あの日撮影した Umatic の映像から静止画を書き出しました。

実はこの場所は当時すっかり気に入って季節毎に何度も撮影に行きました。

これは夏。

稲刈りが終わったはぜ掛けのタイミング。

晩秋です。砂利道に落ちる影に哀愁を感じます。

アナログの、しかも Umatic で撮影したのは正解でした。

現代の HD 映像どころかスマホの鮮明な映像とは異質の曖昧さが逆に生きていると思うのです。

映像は、観ている時は鮮明な方が確かに細部まで認識できますが、見終わって記憶の中に収まると状況は変わります。

記憶の中で映像はビットマップではなくベクターに変化します。

 砂利道には石ころがあったし畔の草は枯れていた。

 田んぼは稲刈り跡で切り株が並んでいた。

 奥の斜面で光っていたのはススキの穂だろう。

 田んぼの右奥は確か杉林で、杉の葉は細長い・・・。

記憶の中のベクター画像を持ち合わせの知識で補って画を完成させようとするんです。

そこでは SD も HD も違いはなくて、それは夢と同じ曖昧な存在。

そこに思い込みも加わるので正確に思い出すのは不可能です。

3管カメラと Umatic の組み合わせで撮った映像って、そのあたりが実に面白いと思うのです。

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あれを再開するためにこれを

2025-03-30 16:25:39 | Weblog

Ikegami HL-79E #3 の整備はこのところ中断しています。

予定では1月から3月の間に終わらせるつもりでしたが簡単には進みません。

また余計な事を企んでそちらも進めたいんです。

将来的に現状空き家になっている実家の二階を使って何か出来るんじゃないか!

50年前に増築したその部屋は8畳の洋間で広くはありませんが狭くもなくて使い勝手は良さそうです。

名付けて「ヴィンテージカメラ展示館」です。

予定は未定ですがそろそろ準備を始めないと。

そこで設置するワークステーションで見せるローカルサイトの構築から開始です。

トップページはほぼ決まりました。

看板は黒姫童話館の洒落たこれを使わせてもらいます。後ろの風景から切り出して文字を入れ替えました。

これがトップページです。入り口は粋なドアを使うか他の何かを使うか、思案中です。

トップページから入ると廊下の脇に部屋が並んでいて脇に階段があります。

二階の入り口です。そう、この中で工房のカメラで撮った映像を見せるんです。

そんな事を進めながら 79E の整備で使えるこれを先ほどハードオフで買ってきました。¥220也。

現状で使っているのは容量が小さいので予備にして入れ替えです。アダプタは壊れそう

これを使うのはコンデジの SONY DSC-P10 です。オシロスコープの画面を撮影します。

何はともあれフォーマット。

動画モードで確認すると3時間以上撮影可能です。必要にして十分。

これでオシロスコープに関しては安心して調整過程を記録可能になりました。

なお、DSC-P10 は AC アダプタで電源を供給すると省電力機能が無効で黙って待機するので便利です。

波形モニターとベクトルスコープの撮影に使う Panasonic NV-GS200 は数分で電源が切れちゃいます。

おっと、HVR-Z5J に入れてあるメモリースティックはどんな容量だっけ?

なんと、今日買ってきたのと同じブランドで同じ 4GB じゃないですか!

でもいいか。

512MB のカードはワークステーション間のデータをやり取りで使いましょう。

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また増えた8ミリカメラ CINE ELMO 8-AA

2025-03-24 11:32:45 | Weblog

工房のコレクションがまた増えました。買ったのは Jr. です。

今度はレギュラー8の超古いカメラです。調べたら1955年発売でこれは 1957年の改良型。

外観は良好です。

レンズは一本だけ。

この手のカメラはとかく巻き取り側のリールが欠品しているものですがちゃんと入っていました。

ELMO 純正じゃないけどまあいいか。

おそるおそる駆動テストです。

ゼンマイは左巻きの一方通行でした。やや不安定ですが回りました!

もちろん露出計なんてありません。空模様に合わせるんです。

レンズが標準の 13mm だけってのは割り切っていて好感が持てます。

じっくり観察すると使い込まれた味があります。

でも発売から 68 年が経過しているのに動くとは脅威。今の工業製品ではあり得ない事です。

最初にこれを買った人は何を撮ったんだろうと思いをはせました。

大切に保存しましょうね。

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オシロスコープの不調を解決

2025-03-19 10:57:47 | Weblog

中古で買ったオシロスコープ(シンクロスコープ)は3台目です。

前の2台は壊れて捨てました。

今使っているのは LEADER LS 1040 ですが、最近輝線が不安定でチラチラするようになりました。

どこかの接触不調と判断し、とりあえずカバーを開いて雪が舞う外に出してコンプレッサーで内部のホコリを掃除。

その際ブラウン管ソケットが怪しいと睨んで何度か抜き差ししました。ここは熱がかかりますからねえ。

高圧部に帯電しているかもと考えてもちろんブラウン管には手を触れません。

最初は固着している感じでしたがいい感触で挿入できるように。酸化幕が取れたんでしょう。

工房に持ち込んで裸の状態でCAL 信号を使ってテスト。

ブラウン管の輝線が前より細くなってチラつきもありません。

やはりこのソケットとブラウン管の脚が接触不良だったようです。

これでこのオシロスコープは当分使えそうでひと安心。

コンデジからアダプタ経由で外部モニターに映し出したオシロスコープの画面です。

昨日は画面撮影アダプタの改良型が完成するし、暗い先の見えない世相ですが気分は良好!

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オシロスコープ画面撮影アダプタ改良型完成

2025-03-18 10:48:05 | Weblog

HL-79E 整備関連の工作です。

カメラを Panasonic NV-GS70 から SONY  DSC-P10 に変更するため作り直し。

寒い中で鋼板を切断したり曲げたりして形になったので塗装。改良に次ぐ改良です。

もっともらしく形になりました。

カメラの取り付け部は有り合わせの材料で使いやすくしました。

このアルミパーツでオシロスコープに引っ掛けます。

CRT の縁に溝があります。

カメラはこんな具合にスマートに取り付け出来ます。

カメラ位置は高さ方向を微調整して完璧

動画データは MPG なので Premiere Pro2.0 で認識します。

あらかじめ用意してある窓枠と合成すると

これでオシロスコープに関しては動画をSDカードに720(640)x480pixelで記録出来るようになりました。

波形モニターとベクトルスコープはテープに録画してキャプチャするしかありません。

このカメラでSDカードに動画を記録するモードは 320x240 が最大。

ったく、これだからPanasonic は考えが中途半端で気に入らないんだ!

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