宇都宮

東北道を飛ばして宇都宮。
餃子を食べに。


違う。
餃子も食べたいが、
いや食べる時間ないと思うが、
ロケである。
寒い。
骨身に滲みる。
しかもなんだか雨の予感。
氷雨か。
身体が“わかる”のである。
雨の前は。
正確に言うと、
“足”でわかる。
メカニズムはわからない。
雨の前はワタシの足はとても気色悪い。
子どもの頃から。
「うー、足が、、気色悪い、、雨か？」
なんてニュアンス。
服を全部脱いで極めて熱いシャワーを浴びたくなる。




昨日は映画「くちづけ」でお世話になった知的障がい者のグループホーム「からし種福祉会 前澤ホーム」のある埼玉の上里町へ。
何度か取材を通じて入所者の方々と仲良くなった。
毎年クリスマスは作品に出演した役者たちと訪ねることにしている。
(去年は行けなかったけど)

なんとワタシ、最近ピアノを自己流で弾いているので慰問できるか？と考えた。
おっと、
弾いている？
いやそんなカッコいいものではない。
単にピアノコードを“叩いている”だけだ。
たまたま娘の電子ピアノが家にでーんとあるので、
ネットで曲名を入れるとピアノコード付きでスクロールしてくれるサイトに行き、
歌の伴奏として弾く。
ギターと同じだ。
最初は小沢健二の「天使たちのシーン」をどうしても弾きたくて必死になった。
夜中、
ヘッドフォンでぼそぼそ唄うおっさんはかなり気持ち悪い。
でも気分はキース・ジャレット、
いやエルトン・ジョン、
いや原田真二。
音をオルガンにするとジョン・ロード。

言い過ぎだ。

難しいことはできない。
黒鍵多用のコードになるといちいち止まる。
右手でメロなんてもちろんできない。
そもそも譜面読めない。


で、
でも必死にクリスマスソングを簡易コードで練習して、
更に遊具のキーボードを持参して、
入所者の皆さま方の前で三曲披露した。


、、、
クリスマスパーティーのちょうどご飯時だったから、
結構迷惑だったかも、、
(笑)


久々の顔に会えて嬉しかった。
笑っていただいた。
「カントクー」と肩たたかれるとなんだかほっこりとした気分になる。
親戚の家に来たような。



今年は相模原で痛ましい事件があり、
相変わらず少数者への風当たりは厳しい。
いつもワタシに出来ることはなんだろう？と考える。
たかだかクリスマスの挨拶だけではなんの役にも立たないだろうが、
常に意識し続けること、
彼、彼女らの状況から無縁ではないこと、

そう考えるようにしている。


おみやげに大量のネギと大根をもらう。
いつまでも手を振る皆さんに「来年ねー、またねー」と叫んだ。



夜、カップルで賑わう街をウォーキング。



目黒川、
ヤバい。
見とれてしまったが、
心拍数あげるべく、
歩く、歩く。



さて、
いよいよホントに年末進行。
がんばってよいお歳を、
だ。