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稽古がね。
必要最低限の空間だったが、
毎日通うと愛着がわく。
空気の震動を感じる目前で俳優の演技を見るのも最後。
あさってからは観客の距離感。
口内炎で飯食えず。
流動食のようなもののみ。
ウイダーインゼリーとかお粥とか。
歯だの口内炎だの口の災いが連発。
何のたたりか…
寒いっすね、しかし。
髪の毛を切りに行きたい今日この頃、そのささやかな願い未だ叶わず。
新宿での稽古もいよいよ明日で終り。
今回、演出家人生、今だ新人なり・・と思うこともたくさんあったが、
やれることは全てやった。
記念碑的作品になりそうだ。なるといい。なって欲しい。
問題はこれから。
劇場での具体的な公演準備。
舞台装置、照明、音、映像、衣装、化粧、
そして役者の肉体の存在感、ストーリーの魅力、ステージングの迫力、
どの要素が欠けてもだめだ。
“奇跡の総合力”
それを作り上げるいよいよの時が来た。
柄にもなく緊張っすね。
口内炎悪化の一途。
錠剤やら貼り薬やらビタミンやら塗り薬やらイソジンやらやりまくっているのだが、
いつものことだが効き目はない。
とにかく痛い。
寝ると特に痛い。
で、起きてブログ。
今夜がピークか。
サッカーのことはよくわからんが、
一昨日(昨日?)のラスト一発はすごかった。
チームもゴールキーパーもすごい。
全くの門外漢のワタシも感動した。
普段の努力の賜物ですかね。
監督の力ですかね?
運も?
全部だろうね。
まさに総合力・・・
政治や経済の行き詰まり感がひとしおが故に、
この総合力は効きますな。
今日は稽古はなく、様々な「ワタクシゴト」に終始。
それはもう銀行に出す書類作成からジーンズのすそ上げの依頼まで様々な「ワタクシゴト」だったのだが、
夜は夜で「ジタクシゴト」がいろいろ。
なんだか落ち着かず。
明日は朝からまた歯医者。
神経を殺し、快方に向かっている気がする。
まだ芯に鈍痛は残るが。
同級生の名歯科医・山口氏によると
「そこ=7番目の歯は麻酔が効きにくく、辛抱せよ、必ず楽になる」
との前向きのコメントをいただいたので、がんばる。
もしがんばらないと決意しても、どうしようもないし。
年齢とともに一本ずつ死んでいく歯に対する治療、
特にあの特徴的なドリルの音は、
まるで「無自覚に生命を謳歌していた自分への挽歌」のようだ。
時間をかけて失われていく肉体。
体を強張らせながら「全体の死への小さな覚悟」を決めるのだ。
いくつかの映像作品の準備を進めている。
いずれもたいへん「特徴的」な作品だ。
まだ公表できないことが残念だが。
質的に大きく変貌する年にできたらいい。
いや、するのだ。
鴻上尚史氏の小説
「八月の犬は二度吠える」
面白く、泣けた。
まるで映画を見ているような展開。
青春の暴走と切なき終焉。
終わらない人生と終わる人生。
加齢の刹那。
世代的に符合することがたくさんあり、
感情移入しながら一気に読んだ。
最後の方を電車の中で読んでいて、
もう少しのところで新宿に着き、
どうしても読み終わりたくて、
高層ビル街を読みながら歩いた。
久しぶりの興奮。
京都に無性に行きたくなった。
さて
痛くないほうの左側で「雪国あられ」を食べながら仕事しよう。