映画「20世紀少年 第一章」の編集締め切りが迫ってきている
実はまだ撮ってないものもあったりするのだが
とにかくこの膨大な映像素材の山と格闘している
およそワタシが手がけた作品の中で最大の素材量、カット数、CGも撮影日数、出演者、スタッフ人数もしかり・・・
よって編集もいつまでもいつまでもやっていたいのだが
そうもいかんのだった
なにしろ8月30日(土)公開
「も~そろそろカタチにしていただかないと・・・」という視線が痛いのだった
で撮影しつつ白金編集室通い
2日ほど前ここで編集に根を詰めたとき昼間はなんともなかったのだが
夜になって足から背中が痒くて痒くてたまらなくなった
ワタシの居場所はフロアーにおかれた白いソファー
このソファーは買ったばかり、清潔です!と部屋の管理もしているプロデューサーイチヤマは言う
しかし借りているこのビルは築15年ほど
フロアーはぼろぼろになった薄いカーペットが張られているPタイル
これが怪しい
もしかして蚤?ダニ?まさか・・・
気にしないようにしていたが痒さは深夜ピークに
腕、背中、足、服着ているところもそうでないところも真っ赤
耐えられなくなって、タクシーで帰り、熱い風呂に入る
そのままイチヤマに電話し
「編集室ダニ!ダニ!ダニがいる!ダニアース!ダニアース!じゃないともう行かない!」と騒ぐ
この男イチヤマには前歴がある
昔「STAND UP!!」というドラマをやっていた頃、やはりプロデューサーをやっていた彼の家にあった大きな重役ソファーをもらったことがある
ごろごろと居眠りも出来、大きくて気持ちよかったのだが
何日かして、だんだんと、痒い
それも刺すような痒みで、いても立ってもいられない
その度に「気のせい気のせい」「皮膚が温度の変化に弱いからだ」と自分を納得させ熱い風呂でごまかす
でも長期化し痒み止めも効かなくなり
ついに某清潔床商品専門会社で害虫センターなる部署を発見、ダニチェックを依頼
数日後、真面目そうで、しかし、ダニ・蚤は許さんぞという静かな気合いに満ちた青年技術者・ダニバスターがやってきてダニテスターのようなもので件のソファーをチェック
ダニバスター「・・・う~ん何も出ませんねえ(残念そうだ)」
ワタシ「・・・やっぱ気のせいですかねえ」
ダニバス「じゃあ失礼します」
ワタシ「(彼が廊下に出たところで)・・あっ!」
ダニバ「なんすか?」
ワタシ「思い出した!このソファーの前の持ち主フェ〇ット飼ってました!2匹も!」
(可愛らしい鼬の一種フェ〇ットを愛する人々の名誉のために名前を全ては記さないが、プロデューサーイチヤマはしつけのいいフェ〇ットを飼っているのだった、うわさによるとちゃんとトイレを認識するお利口さんだって、へえ~)
ダニ「フェ〇ット?あんま関係ないと思いますが、そこまでおっしゃるなら・・・・」
とまるでゴルゴ13のような手つきで手際よくソファーになにやら注射のようなものをぶすっと・・・
なんとその後、痒みはすっかり治まったのだが
結局そのソファーは捨ててしまった
いったい何の痒みだったのか
で、今
相変わらずイチヤマ氏はフェレット、いけない、フェ〇ットを飼い続け
彼の仕込んだソファーに座るワタシは、猛烈に痒い
因果関係はないと信じたい・・・・
で、今朝マツナガにダニアースを買ってきてもらい
少し太めのゴルゴ13のようなマツナガがソファーにブスリブスリと・・・
そのせいか今日は痒さを感じない
しかし半日編集を続けるとなんだかすごい“虫殺しの気”が漂い始め、気持ち悪くなってちょっと休憩
なかなか落ち着かないシロガネーゼ編集室
つーかオレが神経質なだけか
他のスタッフは皆平気なんですもの・・・
ま、そんなこんなどたばたしながら
編集編集編集編集ざます!!!