黒い富士。
これから雲が下がって雨なのか。
昨夜、
東京芸術劇場シアターウエストで、
山田佳奈さん脚本演出の
ロ字ック第十一回公演、
「荒川、神キラーチューン」を観る。
チラシを手にしたときに、
うん?
なんだこの惹き付けるカンジ、、
と久々に強ーく感じて、
チャンスをうかがっていた。
いろいろあって昨日は撮影が休みだったので、
初日にお邪魔した。
うまく言えないのだが、
なんだろう、
自分的な演劇の結節点は10年に一度か二度やってきた。
パルコで蜷川さんや、
紀伊国屋で鴻上さんや、
ラママでケラさんや、
本多で松尾さんや、
タイニイアリスで中津留さんを観た時。
揺さぶられ叩き潰された。
自分の情けない現在地を知ることができた。
もうワタシもおっさんだからそんな演劇的激震はないと思っていた。
ところがどうだ。
やられた。
揺さぶられた。
すごいとおもった。
台詞ってこう使うのか。
語られている言葉の“奥”にあるえたいの知れないもの、
時代とか原罪などと言い逃れしていた直視できない形のないものを見せつけられる。
しかも役者はこう“使う”のか。
すごいな、、
のどに刺さった棘みたいにずっとその事を考えてしまう。
恐るべし。
山田佳奈さん。