遊歩道や公園でみる木であるが、あることでこの木が「マテバシイ」であることを教えてもらった。
この木と名前が初めて結び付いた。
目立つ花が咲くことも無く、散歩の途中で足を止めて眺める人もいない。
てっぺんはマンションの3,4階ほどもある大きな木で、肉厚で硬い葉がたくさん茂り日陰を作っている。
何本かまとまった場所では、木の根元は薄暗く感じるほどである。
真夏は、強い日差しを避けたり、急な夕立の雨宿りには絶好の場所だと言える。
話は飛ぶ。
子供の頃、先生が、校庭の隅にあったアスナロについて、面白く教えてくれた話である。
「アスナロ」は檜(ひのき)によく似た木であるが、檜とは違う。
「明日(あす)は檜になろう」というところから「アスナロ」の名前がついた、と言うようなお話だった。
似たような連想をすると、「マテバシイ」は「待てば椎(しい)」なのかもしれない。
待っていれば、「椎の木」になれるかもしれないという憧れ(?)である。
但し、そもそも椎の木を知らない私のあてずっぽうである。