二種類のどくだみの花である。
「ドクダミ」の名前と、摘んだ時の強烈な「匂い」から「毒」を連想してしまう。
また、一旦増え出すと、抜いても抜いても次々と伸びてくる厄介ものでもある。
そんな理由からか、この「ドクダミ」は、どちらかと言うと歓迎されない草花ではなかろうか。
ところが真っ白な花はすっきりとした装いで、とてもきれいである。
我が家の一隅で、小さな一輪挿しで楽しんでいる。
よく見かけるのは「一重」のドクダミの花である。
花は真ん中の細かく密集した部分で、白い4枚の花弁のように見える部分は、「苞」という葉の変形したものだという。
「八重」はめったに見ることがなく、私も、たった一か所でしか見ることはない。
「さあ、八重のドクダミを見つけてみよう」としたところで、この場所以外では見つけることができない。
少し小ぶりの花びら(?)が何枚も開いているとても珍しいもので、「一重」との差はすぐ判る。