公園の池、じっとカルガモのメスが卵を抱いている。
今年になって、この場所でメスが卵を温めるのは始めてではない。
卵を温める親鳥が巣を空けた留守に、卵をカラスなどにやられてしまって、ヒナの誕生に至らなかったのである。
残念ながら、二度ほどそんなことがあったようである。
今抱卵中のメスは以前と同じなのか、全く別なカップルのものなのかは判別できない。
巣の周りを太い針金などでガードしてあげた人がいる。
これで、カラスも近寄れないだろう。
近くに時々やってくるオス(想像ではあるが)は、巣から一定の距離以上は近づかない。
見物人の中には、「おそらく、去年、ここで生まれた若いカルガモではないか」とおっしゃる人がいる。
確かに、よく見るとくちばしが幼そうである。
私には、お父さんに代わり、母親を守っているようにも見える。