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幸隆の国から

歴史の跡、自然、いい湯などを訪ねて出掛けたときの記録。
また、四季折々、日々の雑感です。

日本百名城を巡る旅・岩国城跡

2025-03-29 | 歴史

今回の「日本百名城の旅」は、岩国城(山口県)、萩城(山口県)、津和野城(島根県)を周る二泊三日の旅である。

初日の「岩国城」は、名勝「錦帯橋」から近く、錦帯橋のたもとにある料金所で、橋の通行、岩国城への往復のロープウェーなどがセットになったチケットを買う。

橋を渡る前に河原に下りて橋の全景を眺めると、じつに美しい姿をしている。

石積みの橋脚は大きな船の先頭のような形をしていて、水への抵抗を少なくしている。

また、川底に1mほどの大きな石が敷き詰められているのは、川底が水にさらわれるのを防いでいるのであろう。

いずれも、台風などで水量が増したとき、橋が流されないように考えられた対策であろう。

木造の橋は、下から見上げると複雑に組み合わさった構造をしている。

 

錦帯橋を渡ると土産物さんや飲食店がならんでいる。

その先に進み、かっては武家屋敷などがあったであろう「吉香公園」を突っ切る。

途中、歴史的な文化財であるいくつかの建物を見ることができる。

 

吉香公園を過ぎると、ロープウェーの山麓駅が見えてくる。

このロープウェーに乘ると、あっという間に山頂まで運んでくれる。

山頂駅に着くと、天守に向かう山道が左右二本に分かれているが、歩き良さそうな左の道を行くことにする。

少し行くと、いかにも古そうな大きな井戸が保存されている。

さらにしばらく進むと、突然石垣が現れる。

本丸の旧天守台である。

そこから少し離れた場所に、再建された天守が建っている。

内部は古文書、刀剣、甲冑などを展示した歴史資料館になっている。

最上階にのぼり眼下を見下ろすと、先ほど渡ってきた錦帯橋が望める。

残念だが、あいにくの黄砂のおかげで、視界はやや煙ったように見える。

天守からの帰りは、来た時と反対側の道を下りた。

こちらから下りてみると、古い土塀や石垣などの遺構が見られ、同じ道を戻らず良かった。

土塀の下に残る古い石垣。

 

岩国城(錦帯橋)へは東京から新幹線を使い、広島で「のぞみ」から「こだま」に乗り換え、新岩国で下車した。

新岩国駅からはバスあるいはタクシーを利用する。

但し、バスの本数は少なく、タクシーも、常に客待ちの車が待機しているような状況ではないようだ。

公共交通機関を利用しての旅先としては、決してアクセスに便利なほうではない。

日頃の感覚でいると、思わぬ時間のロスをすることになるが、今回は偶然にも、往復ともタクシーがつかまりラッキーであった。

新岩国まで戻り、次の目的地「津和野」へと向かった。