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学級文庫

支援学校の高等部3年生です。

「指と指とをツンツンするだけ」

2013年03月07日 | 言葉の記録 中学生
≪中1・3月5日・午前中≫
…命についての学習があり、見学させて頂きました。その時に、Y君のママに会いました。
母親「有香がちょっかい出しているみたいでごめんね」
Y君ママ「ぜんぜん…」
母親「この間、プロポーズして、いい返事をもらったって
Y君ママ「うちはオッケーよ 私も一緒に暮らしたい
母親「気になることがあったら、有香に注意してくださいね。近づき過ぎるみたいなので」
Y君ママ「うちも、手を伸ばして当たらない距離(を保ちなさい)と言ってます」

Y君ママからもお許しを頂き、青春ですね


≪中1・3月5日・午後≫
…懇談会での話。
先生「Y君が廊下の外から部屋を覗いていたら、有香ちゃんが気づいて外に行き、二人で楽しそうに話していました」
母親「Y君のだじゃれが好きみたいです」
先生「そうですね、よくO君とだじゃれを言っています」


≪中1・3月6日≫
母親「いつもY君の手を握っちゃダメよ」
有香「分かってる。指と指とをツンツンするだけ。それならいいでしょう?」
母親「お父さんに聞いてごらん」
有香「あのなぁ~、指と指をこうやってツンツンするねん。それなら良いでしょう?」
父親「ダメ
有香「


   こんな感じで小指同士をツンツンさせるそうです


「お母さんのこれがこそばいねん」

2013年03月07日 | 言葉の記録 中学生
≪中1・2月27日≫
…ハート展の開会式に参加するため、おしゃれをして出かけました。電車の中で、シートに座っていた有香が、前に立っている母親のスカートの裾を持ち上げます。
母親「やめてよ!」
有香「…」
母親「やめてってば!」
有香「お母さんのこれ(スカートの裾のビーズ)がこそばいねん」


有香は珍しくスカートをはいていました。生足に母親のスカートの裾のビーズが当たり、こそばかったり、痛かったりしたようです。
行動には全てに理由があるのだな~と、改めて思いました。

詩「春一番にあいました」

2013年03月06日 | 言葉の記録 中学生
「春一番にあいました」

Sさんの傘がビリビリビリ
「お風呂に入って来たよ」
みたいな髪の毛になりました
私はカッパのフードが飛ばされて
髪の毛のはしっこがぬれました
メガネに水しぶきがかかりました
観覧車がたおれそうでした


レストランで夕食後、駅に向かう途中の橋で激しい雨風にあい、Sさんの傘が壊れました。
Sさんはびしょ濡れになりました。
駅には壊れた傘が何本も捨ててありました。

詩「Sさんと晩ご飯を食べた」

2013年03月06日 | 言葉の記録 中学生
「Sさんと晩ご飯を食べた」

楽しかった
楽しくて楽しくて
「はぁ~」と言うほど楽しかった
Sさんは誰よりもかわいい
Sさんは誰よりも美しい
Sさんは誰よりも優しい
Sさんは笑うととてもすてきなお姫さま
私とSさんは一生の友だち

(25年3月3日)


≪25年3月1日≫


小学校卒業と同時に横浜に引越しをしたSさんに桜木町で会えました。
一年ぶりの再会です。
有香はこの日を心待ちにしていました。
とても嬉しかったようです。



「何で一人なん?」

2013年02月28日 | 言葉の記録 中学生
≪中1・2月28日≫


恵比寿で母親の高校時代からの友人に会いました。実に12年ぶりかな。仲の良い友人は長く会わなくても、あっという間に昔に戻れますね。
ちなみに有香が彼女に会うのは2回目でした。初対面は0才のときです。

有香「子供は?」
友人「一人いるよ」
有香「何で一人なん?」
友人「う~ん、赤ちゃんを産んだとき、結構、年寄りやったからかな」
有香「え~
友人「生まれた赤ちゃんがお年寄りなわけないやん生まれてすぐにおじいちゃんなったらどうするん。私がよ」
有香「あ~

…有香の詩を聞いてもらいました。
  「鉛筆」
  鉛筆っておかしいな
  学校の校を書くとき
  まちがえて村になっちゃった
  鉛筆がまちがえた
  アハハハハ
  ウハハハハ
  鉛筆のアホ

友人「おばちゃんのとこの子供も、鉛筆がアホなんかもしれへん。これからは鉛筆を買うときには、『この鉛筆はアホ』『この鉛筆はカシコ』って選ばなあかんわ

…カフェでの楽しい時間はあっという間に過ぎ、お別れのとき
友人「有香ちゃんがこんなに詩人って知らなかった。今度は泊まりに来てね」
有香「19回ハート展で会いましょう

今回が第18回ハート展でした。来年が第19回ハート展と知っていることに驚きました。

自分が好き

2013年02月25日 | 言葉の記録 中学生
≪中1・2月23日≫


「じんぶ」と書いてありますが、「じぶん(自分)」の書き間違えです。
消してある部分には 「○○有香だよ。私好き。○○有香のこと好き」と書いてありました。

母親「有香ちゃん、自分のことが好きなの?」
有香「うん
母親「良かった」

「ダウン症から抜け出したい」  
「何で私はダウン症で生まれたん?」
などなど、ダウン症児である自分自身を受け入れがたく、葛藤に苦しんできました。
有香から「自分が好き」という言葉を聞いたのは始めてです。

お互いに親友と呼び合うお友だちが出来たこと
好きな男の子ができ、先生から「見ていて微笑ましいです」と言われる関係が築けていること
この一年、学校の先生方からいっぱい褒めてもらったこと
などが功を奏し、自尊感情が芽生えたようです。

普通クラスに在籍した小学校時代、有香には苦しいことが多かったと思います。
しかし、普通クラスに在籍したからこそ得られたものがあったのも事実です。

小学校時代の音楽会や卒業アルバムを時々見ています。
『お友だちのように出来ない』ということに苦しんだ小学校高学年。
一年のときを経て、楽しい思い出に変化したようです。

プロポーズ&お返事

2013年02月22日 | 言葉の記録 中学生
≪中1・2月21日≫
有香「今日、バスを降りたところで、Y君に『大人になったら結婚しよう』って言った」
母親「そしたら?」
有香「良いよって
有香「大人になって、一人で生活できるようになって、お父さんとお母さんとバイバイしたら、私と結婚するって
父親&母親 

≪2月22日≫
…朝、登校の支度中のこと

昨年、必要に迫られて購入した有香専用のipodでユーチューブを開き、松田聖子さんと一緒に赤いスイートピーを口ずさみながら…、


鏡を見て、スプレーして、寝ぐせ直し。

父親「有香ちゃん、手を握ったんやろ?」
母親「うん、手をつないで、(手に)チュッとしたんだって」
父親「赤いスイートピーよりすすんでるやん。結婚の約束もして
母親「ほんまや

「皆に配ればいい」

2013年02月21日 | 言葉の記録 中学生
≪中1・2月19日≫
…NHKから分厚い封書が届きました。何だろうと思って開封するとハート展のポスターでした。


母親「こんないっぱいどうするんよ
有香「A先生(ピアノの先生)とかHちゃん(隣人)とか、皆に配ればいい」
母親「多すぎるわ」
有香「皆に配ればいい」
母親「これ全部?」
有香「そう

「大人になったら結婚したい」

2013年02月21日 | 言葉の記録 中学生
≪中1・2月20日≫
…先生との雑談で、有香がY君ととても仲がよいことを知りました。と言うか、そこまで仲がよいとは知りませんでした。時々「(立ち位置が)近すぎる」と注意を受けているようです。
母親「Y君とどんなお話をするの?」
有香「秘密
母親「教えてよ」
有香「お母さんには知られたくない
母親「バレンタインにチョコレートをあげたかったの?」
有香「うん
   (バレンタインは病欠しました)

有香「好きなの。大好きなの。Y君が大人になったら結婚したい
母親「Y君が大人になったとき、有香ちゃんは?」
有香「大人」
母親「有香ちゃん、結婚には両性の合意が必要なの。有香ちゃんが結婚したいと思っても、Y君に断られたら結婚できないよ」
有香「分かってる」
母親「もしY君に断られたらどうするの?」
有香「別の男の子を探す」

母親「お父さんとお母さんと有香ちゃんの3人で暮らすのと、Y君と有香ちゃんの2人で暮らすのと、どっちが良いの?」
有香「4人」
母親「お父さんとお母さんと有香ちゃんとY君の4人で暮らすの?」
有香「そう」
父親&母親  


Y君のどこが好きなのか聞いても教えてくれませんが、会話が楽しいようです。フィーリングが合うんでしょうね。Y君は背が高くて綺麗な男の子です。有香さん、お目が高い