ゆいもあ亭【非】日常

映画や小説などのフィクション(非・日常)に関するブログ

平凡でそこそこという、奇想!

2007-01-16 | 映画
亀は意外と速く泳ぐ



一番の幼馴染み「くじゃく」と一緒の日に一緒の病院で生まれたために、くじゃくと対抗するように「すずめ」と名付けられた現在23歳の主婦が主人公。

海外に単身赴任した夫は毎日電話を架けて寄越すが、その話す内容は「亀太郎に餌をやったか」どうか。うんざりするほど平凡な毎日の繰り返し、そして、自分のあまりの平凡さのゆえに、存在が消滅しそうな事実に不満を抱える。

思わぬ奇禍から這うように逃れた時、這いつくばるひとの視点からしか見つけられない募集広告を、すずめは見つける。

「スパイ募集――」!


キイワードは平凡でそこそこを心がけて、目立たぬこと。

で、本作そのものが決して大爆笑ではなく、妙にくすぐったいレベルの笑いしか提供してくれない。

そう、まさに、作品そのものが「そこそこ」だという懲りようなのだ!

(本当に狙ったのだろうか。うん。少なくとも「大爆笑」という作り方はしていないと断言したい。くすぐるような作りは狙いなのだろう……)