よしみの北秋田市議会だより

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「はだしのゲン」が閲覧制限とは・・・松江市教委の判断は時代錯誤でないの

2013年08月17日 | 教育関係
 メディアは、松江市教育委員会が、原爆の悲惨さを描いた漫画「はだしのゲン」を子どもが自由に閲覧できない「閉架」の措置をとるよう市内の全市立小中学校に求めていたことを報じています。「首を切ったり女性への性的な乱暴シーンが小中学生には過激」と判断し、校長会で閉架措置としたとのことです。

 松江市教委のみなさん、同校長会のみなさん、「描写過激」と判断するなら、毎日のテレビ放映など多くの作品を「放映中止」と訴えなければならないのではないですか。何をいまさらという感じで「時代錯誤」ではないですかと疑問を抱きます。

 文部科学省の教科書検閲においても戦争の写真を悲惨な場面は教科書には載せないことにしていますから、松江市教委の措置はいまに始まったことではないですが、市教委は、戦争をいったいどのように教えようとしているのでしょうか。「格好良い」こととして教えているのでしょうか。ヒロシマ・ナガサキはどのように教えているのでしょうか。

 自民党政府は、先のアジア・太平洋戦争の実態を国民に詳しく伝えていませんし、侵略戦争の謝罪はないのはもちろん、子どもたちには戦争の凄絶さ、悲惨さ、残酷さなど学校教育でも教えていません。教育評論家の尾木直樹さんは「ネット社会の子どもたちはもっと多くの過激な情報にふれており、市教委の判断は時代錯誤。『過激なシーン』の影響を心配するなら、作品とは関係なく、情報を読み解く能力を教えるべきだ。ゲンは世界に発信され、戦争や平和、原爆について考えさせる作品として、残虐な場面も含め国際的な評価が定着している」と述べています。約20カ国語に翻訳されているのです。

 松江市教委のみなさん、考え直してはいかがでしょうか。子供たちの成長にとってよろしいのでしょうか。

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