Chance is with the music

音楽を糧にしつつ、日々を過ごしてます(家主:yucca)

SWEET LOVE SHOWER 2006@日比谷野外大音楽堂

2006-09-24 23:08:23 | LIVE
数日前までの台風予報が嘘のような、きれいな秋晴れの空。あらやだもう、なんて憎い演出をしてくれるのかしらおてんと様ったら。そんな浮かれた気分になるのも、この日が待ちに待った復活の日だから。ああ、ついに4年ぶりにバタ犬に会えるんだな私。なんかまだ信じられないですわ。

Tシャツは赤のバイク犬Tシャツ、そしてバッグには白のsola sodaタオルと、サントリーのウーロン茶。相当気合を入れた格好でいざ野音に向かうと、既に公園内は大勢のお客さんで大にぎわい。そんな人混みに目を凝らすと・・・ああいるいる!忍者犬T、ハラヘー太T、レコードT、私とお揃いのバイク犬T、ワンコTなどなど、見覚えのあるTシャツを着たひとたちが!同じ思いで集まった同士の存在を確認し、もうそれだけですごく感動してしまいました。やーみんないい笑顔だよ。

というわけで、1人参戦にも関わらず仲間がいるような気分になってしまったまま入場。今日のチケットは心優しい方にお譲りいただいたもので、座席はCブロック中央2列目という、やや遠目ながらとても見やすい場所でした。立見でも御の字なのに、こんな席でもう幸せすぎますよ。

さあ、気持ちよい空の下で開演ですよ。トップバッターは意外にもレミオロメン。当然たくさんの若いファンの子たちを中心に、スタートから一気に大盛り上がりです。ああ、青空の下で聞く藤巻くんの声はいいですねえ。神宮司くんはやっぱいい顔して叩くなあ、もし「キュートなドラマーランキング」があるとしたら、間違いなく欣ちゃんのいいライバルになるよ(←意味不明)。かなりノリのいい曲ばかり、6曲くらいやったんじゃないかと思いますが、やっぱり私がいちばんツボなのは「雨上がり」でした。

2番手はチャットモンチー。生でライブを観るのは初めてだったんですが、いやあたまげました。3ピースで鳴らす音は想像以上にシンプルで骨太。そこにえりこちゃんの芯の通った声ががつーんと響いて、かなりカッコいい。ああ、彼女達が各方面から賞賛されているのはこういうことか!と納得しました。普通に立っているとあんなにかわいらしいのに。この先どんなバンドになっていくのかが、けっこう気になります。

3番手にThe Birthday。おお予想外に早めのご登場です。まだ空は明るいのに、黒いおっさん達がステージに立つと、さっきまでの爽やかさが嘘のようなディープな空気に一変。あとはチバのボーカルとヘビーな音に、ただただ「うわー」って圧倒されたというか。でもライブ直後のバックステージでのインタビュー(会場のスクリーンにも映し出されるのです)では、マイクをちゃんと持たされているのに、何も考えずオフマイクでしゃべるチバ。やっぱりと言うかさすがというか。

次がKREVAの2人組ユニット(←名前忘れた)。これは1曲のみのアクトだったので、何がなんだかわからんまま終わってしまいましたが、えらい大勢のダンサーを引き連れて、結果的に会場のテンションをけっこう上げてってくれたので良かったんじゃないかと。サンプリング入れまくりのトラックが、なかなかカッコよかったような気がします。

KREVAご一行様が退場すると、すみやかにステージではセットチェンジが始まる。ここで運ばれてきた機材たちの中に、ついに見覚えのあるアイテムが登場です!あああ、あのFUNKステッカーが目立つキーボードセットは、間違いなく池ちゃんのもの!えええ?あのギターアンプの上に乗っかってるのは、MUSICAナガヅミ&イケダ人形じゃありませんか!ついに、このステージに彼らが戻ってくる。その気配をキャッチしたのは他のお客さんも同じだったらしく、場内は運ばれてくる機材に対しもう拍手喝采。さあいよいよ、いよいよだ。

夕暮れが迫る野音。まだ薄明るいステージに異様な歓声が起こる中、ついにバタ犬が登場。ああ池ちゃん、タカシくん、トモシコ、周ちゃん、竹っち先輩。あれは間違いなく犬様たちだよ。その事実を認識した瞬間、スイッチを押されたように目から涙がぽろりぽろり。首から下げたタオルは汗を拭くためのものであって、涙をぬぐうためのものじゃないってのに、私のばか。

アコギを手にタカシくんの第一声は「ナマステナマステー」。おなじみのお客を煙に巻くような台詞に、感動するやら「もっと他に言うことあるでしょお!」と突っ込みたくなるやら。が、次の瞬間アコギで奏でられたのは、これが1曲目だとは思いもよらなかった、あまりにも意外なナンバーのイントロ。

バタ犬の復活1曲目となったのは、サヨナラCOLORでした。世の中では既におなじみの超名曲。が、私の考えが乱暴すぎじゃなければ、この曲はバタ犬ファンにとっては単なる「名曲」という形容では片付けられない存在だと思うのですよ、たぶん。その曲を、復活ライブのいちばん最初にやってくれるということの意味。たぶんそれって、バタ犬ファンなら考えてること同じですよねきっと?私が楽観的すぎるだけでしょうか?

活動休止前のライブでは、サヨナラCOLORの途中で声を詰まらせることが何度もあったタカシくん。でも、今日のタカシくんのボーカルは、もっと気持ちよく空に舞い上がるような声で、それが何よりもうれしかったです。

サヨナラCOLORが終わり、さあ次はどうくるんだ?とドキドキしてると、早くも池ちゃんのオルガン足掛けマイクパフォーマンスが炸裂!「おーひーさ!」の一言がこんなにもうれしかったことが、いまだかつてあったでしょうか?そして池ちゃんに煽られて、16ビートで全員揃っての手拍子で盛り上がると、そのままのリズムでコミュニケーション・ブレイクダンスに突入。うひゃあああああああ(←メーター振り切れ)。

コミブレのあとは、間髪おかずに愛して止まないあの曲のイントロ。やったあ、五十音も聴ける!もはや自分がどんな顔になっているかもわからないまま、気づけばほぼ全身通路にはみ出して(通路ぞいの席だったのです)踊りまくり。「あ・か・さたな!はまやら・わーお!」コールでは、4年分の思いをぶつけんばかりに叫ばせてもらいました。

五十音のあとにちょっと一息。ここで、池ちゃんとタカシくんのMCのバックでトモシコが弾きはじめたフレーズにびっくりです。うん?それってFUNKY労働者のリフじゃないの。まさか次は、そーんな味のある曲をやるのか?タカシくんもFUNKY労働者の歌詞とメンバーを絶妙にリンクさせたMCをしちゃったりして、すっかりこっちがその気になってしまった次の瞬間。またも超不意討ち。

バタ犬ナンバーの中でもキラーイントロっぷりは1、2を争うであろう、あのギターとドラムの音。セ・ツ・ナですよおおおお!この瞬間、おそらく五十音のコールの時より大声で「きゃあああ!」と叫んでしまった自分。もはや我を失っていたと思います。そして後は踊り狂うのみ。だってそれ以外に何があるでしょう。

セ・ツ・ナ後にそのままクールダウンする演奏。空がずいぶん暗くなり、照明がカッコよく映える中、次は何をやるつもりなのかと息を飲んでステージを見守ることしばし。そして始まった曲は・・・わああ、日々GOGOて!!この100%ファンクナンバーも、ほんとにまた歌ってくれるんだタカシくんは。ああもう、ほんとにほんとにおかえりなさいだよ。感無量。

最後は絶対にFUNKYウーロン茶で締めてくれるものだと思い、勝手に心の準備をしていたのですが。何と意外にもバタ犬のステージは日々GO GOで終了。意外な終わり方に、客席からは「えーっ!?」という声が。それにちょっと笑って応えてステージを後にする各メンバー。復活ライブがたったの5曲なんて、あまりにも短すぎじゃありませんか!思わず駆け寄って追いすがりたい気分でした。

とは言いながらも、心は軽く燃えつき状態。ぺたんと座席に腰を下ろすと、ステージに残された機材がどんどん片付けられていく様を、ぼーっと眺めておりました。ああ、帰ってきてくれた本当に。めっちゃうれしい。でもこれで本格的に活動再開なのかしら、直後のバックステージインタビューの時ですら明言しなかったじゃないか。いや、まあ照れ隠しで煙に巻くのは彼らの得意技だし。ああ、タカシくんめっちゃエレキ鳴らしてたなあ。でもやっぱブランクあるぶん、バンドの音としてはまだまだっぽいなあ。また観たいなあ。そんでマッケンLoもウーロン茶も五秒前の午後もRainywayも聴きたいよなあ。

そんな調子だったので、次のブンブンサテライツのライブ中も微妙に心ここにあらず状態で、目の前のライブはたぶんものすごくカッコいいことになっていたはずなのに、全然テンションがアガりきらないまま終わってしまいました。ごめんなさい、もったいないことをしました。また機会があればブンブン観たいです。

トリ前は、元ちとせちゃん。わー、ちとせちゃんの生声を聴くのも4年ぶりくらいになるんじゃなかろうか。その間、彼女もいろいろあったようですが、そのせいか明らかにボーカルに女性らしい優しさが増したなあと感じました。あと歌だけじゃなく、体全体で気持ち良さそうに表現してる感じが、とてもステキでした。彼女だって、いつまでもシカオちゃんたちのかわいらしい妹分じゃないのよね、きっと。

・・・ということは、大トリはHYかあ・・・。うーん興味ないし、なんだかHYのTシャツ着てるお客さんはアレな感じの若者が目立つし、もう帰っちゃおうかなあ。いや、でもこのイベントってラストセッションあるから、そこにバタ犬が出てくるかもだし。こんな機会でもないとHYなんて観ないだろうし、残ることにしよう。

その10分後に後悔。そしてさらに30分後にもっと後悔。ああなんつーか、やっぱ私にHYは無理すぎた。何事も住み分けが肝心になることもあるもんだ。しかもあのラストセッションは何ですか。出演全8組中、HY以外に登場したのが、ちとせちゃんとチャットモンチーだけって何。たまーにスペシャのやることで妙に不可解なこととかありますが、今日は最後だけそんな感じでした。

しかし、そんな小さなことはこの際どうでもよくて。バタ犬復活ライブをこの目と耳と体で感じられたことが、とにかく幸せだったとしか言いようがないです。この日記はライブの2日後に書いてるから、絶対夢なんかじゃないぞ、本当だぞ。ここからが本当のパーティーのはじまりだ、なーんてことを心の中でこっそり思ってみるから、だから改めてこれからよろしくね、犬様たち。


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4 コメント

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うわー。 (シュウ)
2006-09-28 10:30:28
バタ犬復活ライブ?に立ち会えて、うらやましいです!

しかも1曲目からさよならCOLORって!!

あー、全身がざわざわーっていうのに包まれちゃいます。

よし、今日家に帰ったら聴こう(笑)



実は、スペシャで見ようと思っていたのですが、しっかり前半見逃しました・・・

こんなに早い段階でバタ犬やBirthdayが出るとは思ってもみませんでした。

リピートに期待です。
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バタ犬復活! (yucca)
2006-09-29 00:45:52
うわああ、見逃されたとは残念でしたね・・・

確かに意外な出演順で、HYが先に出れば良かったのにーという感じでした(毒)

そのうち総集編オンエアがあるはずなので、

あの5人バンドでのサヨナラCOLORをぜひ見てみてください!

Birthdayもバタ犬も、見ごたえじゅうぶんですので。
返信する
今年は戌年だって忘れてたぜ! (shizucca)
2006-10-09 13:40:23
yuccaさん、こんにちは。

お久しぶりです。

覚えてますか?

shizuccaです。



わたしもSLS行きましたよー☆

バタ犬復活劇、見届けました!

いきなり「さよなら~」はずるい!

そして、コミュニケイションブレイクダンス!

超楽しかったー!



わたしも「FUNKYウーロン茶」やると思ったのに、やらなかったですね。



でも、やっぱ、バンドな永積君はステキだったー。



実はわたし、HYも好きなんですけど(苦笑)、

やっぱバタ犬の受け入れられ方は、あの日一番だった。

これを機に、ワンマンとかやってくれないかなー。

いや、音源出すだけでも。



ホフの復活も見たいなー。



追伸:バインクラブサキト、まんまと何のチケットも取れてません。

しょぼん

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Unknown (yucca)
2006-10-09 15:49:53
>shizuccaさん

はい、もちろん覚えてますよー(^^)

おお、shizuccaさんもSLS参加されてたんですね。

本当に感動の嵐な、いいライブでした。

バタ犬ワンマン実現、切実に希望してます。

一緒にタカシくんに念を送りましょう(←何)。

あ、もしHYに関する記述で不快に思われたら

本当にごめんなさい!



クラブサーキット、今回はホットスタッフ先行も無いようで・・・。

無事にチケット取れることをお祈りしてます!
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