真心ブラザーズ＠SHIBUYAーAX

昼間に下北沢をぶらついていたら、うっかり開場時間ギリギリ到着になってしまいました。せっかく60番のチケを持っていたのに、入場したときには既に240番の呼び込み。ひーん。それでも何とか中段のバー上手側にひとり分の隙間を発見し、寄りかかって一息。

オープニングアクトはシュノーケルでした。なるほどSMAの若手さんですね。初聴きでしたがけっこう好印象な3ピースでした。私の目が間違ってなければ、3人全員メガネ男子だったような。あ、だから「シュノーケル」なのか？（←勝手な想像）

さて真心。私にとってこれまでの真心体験ははエゾで4人バンドバージョンを観たのが唯一。あとはYO－KING様をフェス含め3度観たことがあるくらい、つまり活動休止前を知らない超ビギナーでございます。なので初心者の率直な感想になってしまうのですが。えー正直、MB’Sをなめてました。ごめんなさい。

セットリストはあらかじめ予告されてたとおり、自分でも全曲わかるほどの旧曲ベスト的なラインナップでした。加えて復活初ワンマンツアーだからなのか、会場全体が何だかものすごくピースフルな雰囲気で、ステージ上のみなさんもえらい笑顔で、もうそれだけでもういい感じ。しかもバンドの音がえらいカッコよいのにびっくりしました。何というかすごく骨格のガッシリした音で、音数多いのにムダがなくて。音源とかのイメージだと、ホーンセクションがやや前に出すぎな気がしてた曲たちも、実際まったくそうは感じなかったし。アレンジと演奏力のなせる技なのでしょうね、すごい！

特に目を奪われたのは、桜井さんのギターでした。エゾで聴いたときから思ってたのですが、この方のギターは私にとっての№1ギタリスト・西川さん同様、最低限の音を鳴らすだけでちゃんとロックになってるギター。しかもアレンジャーだけあって、ギターアレンジがすごく凝ってるしフレーズもカッコいい。この人のギタープレイを、もっともっと観てみたいと思いました。ああ、上手に陣取って良かったー！

一方YO-KING様の雄姿は言わずもがな。いやでも本当に、ヒーローばりのパフォーマンスや客のあおりも、すごく説得力があるというか。ご本人も言ってましたが、「手ぶらで歌いながらユーモアも交え動ける数少ないボーカル」（微妙に言葉は違ったと思いますが）のポジションを間違いなく確立してると思います。キメで跳んでたジャンプの高さ、素晴らしすぎ。ドラムを叩く姿もかわいかったですよー。

あとMCもいちいち非常に笑えて（桜井さんのボーダーT姿を楳図かずおと言われた瞬間、死ぬほどウケました）、でも楽しいばかりじゃなく緩急のあるライブで、4人バージョンの時の張り詰めた感じも最高でした。アンコールではお客さんの拍手が「おお！」と思えるほどのボリュームだったのも印象的。そんで最後にゆったりと名曲を2曲やって終了となりました。

いやーとにかく、いつもライブに行ってるバンド以外で「このバンドはすごいぞ！」というドキドキ感を久々に味わうことができたのが、最高の収穫でございました。昨日も行けばよかったと激しく後悔。サンプラザは行かないつもりだったけど、方針を変更して明日のチケ取りがんばります。あと、桜井さんが自称男前な生搾りのCMも早く見てみたいっすわ。