砂漠の国ジャイプールから、
ニューデリーに帰る列車にて。
四時間半、距離にして東京名古屋間くらい。
たまには、一等車輛に乗ってみます!
運賃は、990ルピー。
2,000円くらい也。
半額の車輛と、あんまり変わらないけど、、
参照:インドの車窓から 便意との戦い デリー~ジャイプール編
ま、安心安全料ってことかな、
と無理矢理納得して、席に着きます。
今度の席は、通路側。
窓側には、かっぷくのいい、
インドのおっちゃんが。
ちょびヒゲに、優しいお目目の、
まるでマリオの実写版のようなおっちゃん。
自己紹介によると、
おっちゃんは、インドの飲料会社の偉い人らしく、
今回も仕事でジャイプールに来たそうな。
おっちゃん「日本から来たの?
アースクエイク、大変だったね。
それに、ぬーくれあの問題で、
水が不足しているそうじゃないか。
ゆえん 「え!そうなの!?」
この頃日本では、
水道水から放射性物質が検出されたか何かで、
水の買い占め事件が勃発していたそうなのです。
おっちゃん「我が社としても、
日本への水の輸出を検討している所だよ。」
次から次へと、
いろんな情報をインプットしてくれるおっちゃん。
盛り上がっていると、
車掌さんが切符を拝見にきました。
おっちゃんは、切符を出さずに、
ヒンディ語で車掌さんになにやら伝えると、
車掌さんは、笑顔で頷きながらスルー。
・・・顔パス!?
このおっちゃん、
何者なんだ・・・
その後も、おっちゃんは、
日本の文化やら経済ネタやら、
いろんな話題をふってきます。
おっちゃん「キミは、普段なにしてるの?」
ゆえん 「んー、働いてるよ。」
おっちゃん「もし差し支えなければ、
給料を教えてくれないか?」
・・・ぶしつけだな!!
インド人とは、よくこういう会話になるのですが、
過去の経験上、回避は不可能。
インド人は頭の回転がハンパ無く早いし、
数字だけじゃなく、言葉巧みに誘導していく能力も高い。
もし、回答を拒んだとしても、
おっちゃん「そうか、じゃ、食事にかかる値段は?
家賃は?水道光熱費は?
月に幾ら貯金する?」
とか的確な質問を繰り返してきて、
結局月収の規模を簡単に推測されるんだ。
それに、インド人の大卒平均月収は、
新卒で1~2万円くらいって何かで読んだことがあった。
このギャップにおっちゃんがどんなリアクションを示すのか、
興味のある所だ。
・・・という妄想を0.2秒くらいで再生して、
ゆえん 「んーーとね・・・
たぶん、、日本ではね、、
月に得る収入ね、、たぶん、、
年齢×1万円くらいだと思うの。
あたしは、その平均的な感じだよ。。」
おっちゃん「ふむふむ、で、
キミはいくつなの?」
ゆえん 「んーー、
見た目どおりかな・・・。」
おっちゃん「ふふ、そうか。
やっぱりね。日本人の大卒平均月収は、
20万くらいと記事で読んだことがあるよ。
・・・・知ってたのかよ!
このあとも、おっちゃんとは、
経済ネタや、インドの観光スポット、
日本の宗教観などなど、
ずーーっとくっちゃべってたのでした。
そして、次々でてくるフルコース。
まずはお菓子
チャイとセットで出てきます。
そして前菜、トマトのスープ
激ウマにつき、ガッついてた所、
おっちゃんが、このスティックと一緒に食べるように教えてくれた。
でももうスープないわ。
そして、ベジタリアンの食事。
写真ではお伝えできず残念すぎるのですが、
余す所無く激ウマなのです。
おっちゃん「どうだい?おいしい?」
ゆえん 「うんうん、もうね。最高すぎるよ。
日本にも、長距離の列車があるけど、
高い座席に乗っても、こんなサービスは無いよ!
カレーもね、こんな美味しいのは滅多にない!
インド、大好きーーー♪」
おっちゃん「そうか、よかったね。
おっと、また別のサービスがあるようだよ?」
こんどはデザートにアイスまで出てきます。
これがもう激甘で激ウマ。
ゆえん 「すごーーい!
インドの一等車輛!!
来て良かったです!!」
おっちゃん「ふふ・・日本のキミの友達は、
キミを羨むだろうね。」
うーん、
羨むかな。。。
この感激は、
灼熱地獄の砂漠を味わった末だからこそ、
な気がする。
日本人からしたら、
ただの小汚いメシにしか見えないかもしれない。。
でもね、本気でこのサービスに感激できるっていう、
それもまた、インドの魅力だと思うのです!
食事を終えて、
また、おっちゃんとくっちゃべって、
少しずつ、ウトウトしてきて、
夢の世界にいざなわれていた所、、、
・・・!!!???
何者かが、足をひっぱった!
???
どうやら、足に引っ掛けてたバックパックが、
倒れたらしい。
隣のおっちゃんは、
迷惑そうにそのバックパックを、
元の位置に戻そうとしている。
・・・あーごめんごめん・・・
・・・ん??
元の位置に戻そうとしている・・
のか・・・????
ほんの数秒の出来事で、
しかも寝ぼけていたため真相は分からない。
でも、その時おっちゃんは、
手にかけたバックパックを手放して、
いそいで、席を立ちどこかに行ってしまった。
ああ・・
邪魔だったのね、、この荷物・・・。
ゆえんさんは、
日本で旅する時でも、
荷物を網棚に上げるのは好きじゃなく、
必ず身体に接触させておく主義なのです。
だから、貴重品用バッグは肩からタスキがけ、
バックパックは足に絡めて足下に置いといたのです。
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
おっちゃん、
戻ってこないね。。
膝においてある、
ノートをペラペラめくってみる。
電車という環境ゆえ、
おっちゃんの話で興味深い点を、
メモに取りながら聞いていたのです。
英語が通じなかったときは、
スペルを書いてもらったりして、
ヒンディ語の発音を教えてもらったりもした。
今度来る時は、私に連絡しなさい、
って言って、yahoo!のメアドも渡してくれた。
おっちゃん・・・
どこいっちゃったの・・・・
寝てたから、別れの言葉を遠慮したの・・?
おっちゃんが戻らないまま、
途中の駅に停車した。
もう、雰囲気的に、
おっちゃんは戻らないと悟り、
おっちゃんの座ってた窓側の席に移ります。
車窓の景色・・・
・・・立ち並ぶスラム。。
最悪の事態を想定してみる。
バックパックの中身、あるよね・・・
貴重品、、大丈夫だよね。。
無事を確認して、いろいろ思い返すと、
思えば、おっちゃん、
車掌さんに切符見せてなかった。。
なんかヒンディ語で語でごにょごにょ言ってたけど・・・
車掌さん 「切符を見せろ」
おっちゃん「おい、みろよ、日本人だぜ、
あとで山分けにしようぜ(ニコッ)。」
車掌さん 「・・・」(にっこり頷く)
って、んなわけないよねーー!
ばかばかばかーーーーーー!
でも、そういえば、月収の話の切り出し方も、
不自然な気がしなくもなかった。
おっちゃん、、、
日本に帰ったら、
すぐにメールするからねーーーーーー!
残念ながら、帰国後のメールに返信はなかった。
でもね、他にも返事の無いインド人なんていっぱいいるし。
逆に返事があっても怪しいインド人もいっぱいるし。
騙されてなんか無い。
マリオのおっちゃん。
イイ人、イイ人、イイ人・・・
結局おっちゃんが戻らないまま、
ニューデリーの駅に到着。
到着は現地時間で22:00と、
若干物騒な時間ではありますが、
襲いかかってくる客引きも、
牛フンだらけの汚い道も、
インドっぽくて大好きだと思いました。
インドで残された時間は残りわずか。
落ち込んでる暇なんて無いのです。
ニューデリーに帰る列車にて。
四時間半、距離にして東京名古屋間くらい。
たまには、一等車輛に乗ってみます!
運賃は、990ルピー。
2,000円くらい也。
半額の車輛と、あんまり変わらないけど、、
参照:インドの車窓から 便意との戦い デリー~ジャイプール編
ま、安心安全料ってことかな、
と無理矢理納得して、席に着きます。
今度の席は、通路側。
窓側には、かっぷくのいい、
インドのおっちゃんが。
ちょびヒゲに、優しいお目目の、
まるでマリオの実写版のようなおっちゃん。
自己紹介によると、
おっちゃんは、インドの飲料会社の偉い人らしく、
今回も仕事でジャイプールに来たそうな。
おっちゃん「日本から来たの?
アースクエイク、大変だったね。
それに、ぬーくれあの問題で、
水が不足しているそうじゃないか。
ゆえん 「え!そうなの!?」
この頃日本では、
水道水から放射性物質が検出されたか何かで、
水の買い占め事件が勃発していたそうなのです。
おっちゃん「我が社としても、
日本への水の輸出を検討している所だよ。」
次から次へと、
いろんな情報をインプットしてくれるおっちゃん。
盛り上がっていると、
車掌さんが切符を拝見にきました。
おっちゃんは、切符を出さずに、
ヒンディ語で車掌さんになにやら伝えると、
車掌さんは、笑顔で頷きながらスルー。
・・・顔パス!?
このおっちゃん、
何者なんだ・・・
その後も、おっちゃんは、
日本の文化やら経済ネタやら、
いろんな話題をふってきます。
おっちゃん「キミは、普段なにしてるの?」
ゆえん 「んー、働いてるよ。」
おっちゃん「もし差し支えなければ、
給料を教えてくれないか?」
・・・ぶしつけだな!!
インド人とは、よくこういう会話になるのですが、
過去の経験上、回避は不可能。
インド人は頭の回転がハンパ無く早いし、
数字だけじゃなく、言葉巧みに誘導していく能力も高い。
もし、回答を拒んだとしても、
おっちゃん「そうか、じゃ、食事にかかる値段は?
家賃は?水道光熱費は?
月に幾ら貯金する?」
とか的確な質問を繰り返してきて、
結局月収の規模を簡単に推測されるんだ。
それに、インド人の大卒平均月収は、
新卒で1~2万円くらいって何かで読んだことがあった。
このギャップにおっちゃんがどんなリアクションを示すのか、
興味のある所だ。
・・・という妄想を0.2秒くらいで再生して、
ゆえん 「んーーとね・・・
たぶん、、日本ではね、、
月に得る収入ね、、たぶん、、
年齢×1万円くらいだと思うの。
あたしは、その平均的な感じだよ。。」
おっちゃん「ふむふむ、で、
キミはいくつなの?」
ゆえん 「んーー、
見た目どおりかな・・・。」
おっちゃん「ふふ、そうか。
やっぱりね。日本人の大卒平均月収は、
20万くらいと記事で読んだことがあるよ。
・・・・知ってたのかよ!
このあとも、おっちゃんとは、
経済ネタや、インドの観光スポット、
日本の宗教観などなど、
ずーーっとくっちゃべってたのでした。
そして、次々でてくるフルコース。
まずはお菓子
チャイとセットで出てきます。
そして前菜、トマトのスープ
激ウマにつき、ガッついてた所、
おっちゃんが、このスティックと一緒に食べるように教えてくれた。
でももうスープないわ。
そして、ベジタリアンの食事。
写真ではお伝えできず残念すぎるのですが、
余す所無く激ウマなのです。
おっちゃん「どうだい?おいしい?」
ゆえん 「うんうん、もうね。最高すぎるよ。
日本にも、長距離の列車があるけど、
高い座席に乗っても、こんなサービスは無いよ!
カレーもね、こんな美味しいのは滅多にない!
インド、大好きーーー♪」
おっちゃん「そうか、よかったね。
おっと、また別のサービスがあるようだよ?」
こんどはデザートにアイスまで出てきます。
これがもう激甘で激ウマ。
ゆえん 「すごーーい!
インドの一等車輛!!
来て良かったです!!」
おっちゃん「ふふ・・日本のキミの友達は、
キミを羨むだろうね。」
うーん、
羨むかな。。。
この感激は、
灼熱地獄の砂漠を味わった末だからこそ、
な気がする。
日本人からしたら、
ただの小汚いメシにしか見えないかもしれない。。
でもね、本気でこのサービスに感激できるっていう、
それもまた、インドの魅力だと思うのです!
食事を終えて、
また、おっちゃんとくっちゃべって、
少しずつ、ウトウトしてきて、
夢の世界にいざなわれていた所、、、
・・・!!!???
何者かが、足をひっぱった!
???
どうやら、足に引っ掛けてたバックパックが、
倒れたらしい。
隣のおっちゃんは、
迷惑そうにそのバックパックを、
元の位置に戻そうとしている。
・・・あーごめんごめん・・・
・・・ん??
元の位置に戻そうとしている・・
のか・・・????
ほんの数秒の出来事で、
しかも寝ぼけていたため真相は分からない。
でも、その時おっちゃんは、
手にかけたバックパックを手放して、
いそいで、席を立ちどこかに行ってしまった。
ああ・・
邪魔だったのね、、この荷物・・・。
ゆえんさんは、
日本で旅する時でも、
荷物を網棚に上げるのは好きじゃなく、
必ず身体に接触させておく主義なのです。
だから、貴重品用バッグは肩からタスキがけ、
バックパックは足に絡めて足下に置いといたのです。
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
おっちゃん、
戻ってこないね。。
膝においてある、
ノートをペラペラめくってみる。
電車という環境ゆえ、
おっちゃんの話で興味深い点を、
メモに取りながら聞いていたのです。
英語が通じなかったときは、
スペルを書いてもらったりして、
ヒンディ語の発音を教えてもらったりもした。
今度来る時は、私に連絡しなさい、
って言って、yahoo!のメアドも渡してくれた。
おっちゃん・・・
どこいっちゃったの・・・・
寝てたから、別れの言葉を遠慮したの・・?
おっちゃんが戻らないまま、
途中の駅に停車した。
もう、雰囲気的に、
おっちゃんは戻らないと悟り、
おっちゃんの座ってた窓側の席に移ります。
車窓の景色・・・
・・・立ち並ぶスラム。。
最悪の事態を想定してみる。
バックパックの中身、あるよね・・・
貴重品、、大丈夫だよね。。
無事を確認して、いろいろ思い返すと、
思えば、おっちゃん、
車掌さんに切符見せてなかった。。
なんかヒンディ語で語でごにょごにょ言ってたけど・・・
車掌さん 「切符を見せろ」
おっちゃん「おい、みろよ、日本人だぜ、
あとで山分けにしようぜ(ニコッ)。」
車掌さん 「・・・」(にっこり頷く)
って、んなわけないよねーー!
ばかばかばかーーーーーー!
でも、そういえば、月収の話の切り出し方も、
不自然な気がしなくもなかった。
おっちゃん、、、
日本に帰ったら、
すぐにメールするからねーーーーーー!
残念ながら、帰国後のメールに返信はなかった。
でもね、他にも返事の無いインド人なんていっぱいいるし。
逆に返事があっても怪しいインド人もいっぱいるし。
騙されてなんか無い。
マリオのおっちゃん。
イイ人、イイ人、イイ人・・・
結局おっちゃんが戻らないまま、
ニューデリーの駅に到着。
到着は現地時間で22:00と、
若干物騒な時間ではありますが、
襲いかかってくる客引きも、
牛フンだらけの汚い道も、
インドっぽくて大好きだと思いました。
インドで残された時間は残りわずか。
落ち込んでる暇なんて無いのです。
久々やねー!
マリオねー、
この時は、お腹調子良かったので、
チャイと食事とアイス食べてもトイレ大丈夫だったんだが、
もしトイレ行ってたら、バックパック無くなってたかも。。
と思うと恐ろしや。
でもね、イイ人だったんだよ。
サービスすごいじゃろー!
お水もタダで貰えるし。
日本のグリーン車よりいいよ!
前出のwoodyさんと同窓生です。
インド旅行の初めからブログを見させてもらってます。
インドは美しく美味しい国であると同時にスリリングですね。
私には行く勇気が無いので、写真の多いブログで疑似体験させてもらってます。
サンキュー。
それにしてもマリオ!
何も盗まれなくて本当に良かったねー。ハラハラしました。
一人旅の良い所は、新しい人々との出会いだけれど、
この国は本っ当に気が抜けないね・・・・。
恐ろしい。
まぁでもゆえんの盗難対策勝ちだったわけで、お見事。
インド旅行上級者と言えるのではないでしょうか?
なんもなくて、良かったわ。
えぇ人なんか、微妙なマリオのオヤジさん。
にしても、料理までついてくるとわ、
日本とは違うわ、インドぉぉぉ~。