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ともちゃんの湯巡りと日帰り撮影隊の記録

公休日に出かけた先の温泉や風景をアップしてます。

あの日を忘れない(続)

2012-03-12 19:08:58 | 日記
家の前に止っている車に乗り込む。よく寝れなかったのか眠そうな顔の主人。

「揺れたわね。」

「おかあさん、また車、ぶつけちゃったんだ・・・」

えっ、家の前に居てって言ったのに、なぜ。。。

家の前でエンジンは掛けっぱなし、近所迷惑だと思い、少し走ってこようと、国道に出ての周りを一回りしようとした途中、友達の家の前から意識がふ~っと無くなり、大型トラックとすれ違ったと言う。気がつけば車の右のミラーがぶっ飛んでいる。命があったのが不思議。

「あなたの一番近くで寝てたのは私、その私がエンジンの音なんか全然気にならなかったわよ(激怒)」

人の目が気になるタイプの主人、誰もあなたの事なんか気にしてない、一番気にしてるのは私なのに(苦笑)

トラックにぶつからなかったのは救い、もしかしてミラーがおっこちているかもしれない。

「ちょっと行ってみようよ。」

「いいよ行かなくても。」

「ぶつけたのはあなたでしょ、ちゃんと責任取りなさいよ(超激怒)」

ぐるっと走ってみたけれどミラーの影も形もなかった、トラックにもぎ取られてしまったようだ。修理代は何処くらいかかるのかな~なんて、考えながらの中に入ると山の水がいつも流れているところに人の行列ができている。町の中心部ではライフラインが全て止っているので人々が並んでいるのだと言う。

ミラーが無くても一応、出社しなければいけない。レジは動かないし、電卓勝負の商いになる。買う方も売る方も必死だ。車屋にも連絡しなければいけないがこの状況ではどうなるのか不安が先に立つ。

案の定、ミラーを注文し、修理が終わるまで約1ヵ月かかった。それまで右のミラーはなし、出かけようとしたら主人に

「ミラーが無いのは違反なんだよ。」

ってぶっつけたのはあなたでしょうが、仕事はしなくちゃいけないし、頭に血が上る。

今まで、何回となく運転の最中に意識がなくなることが多々あった。私と娘は「大事にならなければいいのだが。。。」

自分は大丈夫と思ってたのが主人、これ以上、事故を起されても困るのでこれを機会に主人に運転禁止令が発令された。何事につけ私が動かなければいなくなるがしょうがない、人様に迷惑は掛けられない、これがベストの選択。

あの日から一年、何処に行くにも私が運転手、我が家の生活も震災を契機に一変した。
初めての冬道も恐かった。一回、滑ってドアを潰した。

震災後も寒い日々が続いた、勤務時間も短縮、生活の不安が募った。仕事があることに感謝、何処にでも遊びにいけることに感謝、今が一番かもしれない。



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