上発地村から

標高934mぐらい日記

パブリックとプライベート

2016年06月16日 | Weblog
梅雨入りして本格的に降る様子になった
毎朝かみさんと畑で二人きりの収獲作業、今までのように人手が無い分出荷数量は少ないが、マイペースで仕事してる感じが良い。
朝は畑の横にある四阿(あずまや)で朝弁当を食べている。このスタイルが一番美味い朝飯を食べれる方法のようだ。仕事中はスマホをブルートゥーススピーカーにつなげてラジオを聴きながらやっているのだがこれもまたいい。
いまのところ仕事の間にあってる度は75%ぐらい、今日午後の雨降りで仕事ができなかったので72%に落ちてしまった。
消防のポンプ操法大会も終わり落ち着いたとのと同時に少し寂しい気分にもなった。消防団員というのは特別公務員という立場、いわゆる公人としての役割を担っている。自分の仕事に専念できる私人の立場だけでは物足りないのだろう、公人と私人の両面をもつということが地域に住む人間にはバランスを保つために必要、昔の村社会ではそういうことが自然とシステムになっていた。最近消防団に入ることに興味関心が無い人が多くなってしまったのは私人の視点でしか地域社会を見れなくなってしまった人が多いからなのかとも思う。俺も消防団に長く関わってきてやっと公人の感覚がわかってきた。今回都知事を辞めることになったM氏は公人の中にどんどん私人が入り込んできてしまって最後は自分でも区別つかなくなっちゃったんだろう、分けて切り替えるところが肝心なんだけどな。クラークケントがスーパーマンになるみたいに、火事になった時に公人としてのスイッチが入るのがカッコイイのだ。いつもスーパーマンでは身がもたない、役人がしんどくなったたり、硬直してしまうのは、いつでもスーパーマンでいることを要求されつづけることが原因かもしれない。(これちょっと飛躍しすぎてるかも)

今日の午後はそういったわけで友人Oとカフェに出かけた。昔だったら少しの暇ももったいながって何かしら仕事してたかもしれない。欲をかいて仕事する感じだ。
以前、今はリタイヤされてる村の農業の先輩方に 「ホントによくみなさんそんなに頑張って仕事できますね?!」 って言ったら 「欲でやってるの、欲で!」 って返されたことがあった。そこもバランスとってかなきゃいかんなとあらためて心に留めおくのだが…
旧軽井沢まで足をのばし前から気になっていたカフェの店内へ、平日の午後遅い時間にもかかわらずほぼ満席だった。
プレス式のコーヒーメーカーで淹れられたおすすめブレンドは濃い中にかすかに酸味のある美味しいコーヒーだった。にごりがあるのももプレス式の特徴でなかなかいい。
たわいもない会話をしながら私人の休息をゆったり味わった。時折出てくる話題は消防の事だったり村のオテンマの事だったりするのだが、そこではオモシロ話の他にちょっとした問題話がでたりする。でも自分でも気づいていたのだけれど、問題なんかなんにもなくてただ問題視して楽しんでるだけ、ほんとはなんにも困ってやしなかった。スパイスを効かせようとふったスパイスは実はなんの味もしてなかったのにちょっと効いたふりだけしてたのだ。

M氏が辞める事になって「なんだもう終わりかよ」と思った人達はただのスパイス中毒、もっときついスパイスが欲しくなるはずだ。

アル中のウチの親父もよく言ってたな 「これ一杯飲んだら酒やめる!」 って……

今日の一曲 くるり 「春風」  ttps://www.youtube.com/watch?v=BjXY0E126fs