上発地村から

標高934mぐらい日記

雪中騒動記(よくある話)

2013年01月20日 | Weblog
今日は昨晩の代行も無く久々のゆっくりした休みだった、途中までは…

朝もゆっくり起床、昨日買ったゴマ鯖を塩焼きにして朝飯に食べ、子供の漢字の宿題をみてやる。
天気がよかったのでその後双子姉妹は児童館に行き、いつものメンバーで雪合戦をして遊んでいた
俺は息子を村を一望できる裏山に連れて行き、フェイスブックのカバー用写真を何枚か取る。
景色がいいのでこういう時には高性能カメラが欲しくなるのだが、まあ買ったところでその性能を
発揮できるぐらいまで「取り説」を読み込む根気が俺には無いな...

最近は記録メディアの進化がすごくて、何枚も取れるようになっているのだが、メディアを
無くしたらそれこそ無に帰するので、注意しなければいけない。
良い写真は定期的に抜き出してプリントしたいとも思うのだが、それは親父の役目なのか?
もっと一写一写に渾身の力を込めないと、くだらない飯の写真がスマホの中にゴミのように
溜まっていってしまう...

ちょっと話がそれた

村の写真を撮った後墓参りをし、帰り道では散歩している近所のおじさんに出会った。
「今日は休みかい?」
「はい、久々にゆっくりしてます。」

多分このやりとりがターニングポイントだった...

家に帰って溜ったデスクワークをしようと思っていたら突然電話が鳴った(電話はいつも突然だ)
かみさんが「叔母ちゃんからだよー!」
電話にでたらさっきの近所のおじさんだった。「???」
「お客さんの車が田んぼ道でつっぺって動かなくなっちゃったんだ!俺の軽トラで引っぱったんだけどダメだったんで、やっちゃんのランクルで引っぱってくれないかな?!」

いつもお世話になっているおじさんなので、ここはちょっとだけ気合いを入れてみた。

浅間が美しく見えるその農道は大量の雪に埋まり、人を寄せ付けない状態になっていた。
それでも指示どうりのルートで現場に向かったのだが、途中で轍(わだち)を踏みはずし
危うく2度ほどスタックしそうになる(つっぺりそうの意)
二次災害も覚悟したがここで負けるのはカッコ悪い。勇敢に前に進みようやく現場に到着した。

FRのそのツードアライトウェイトスポーツカーは斜めになって路肩に落っこちていた。
素人の俺が見てもここに入ってくるのは無謀としかいいようがないがまあそんなことはどうでもいい
とりあえず埋まった車の周りの雪をかいてからワイヤーをかけ、道路の真ん中まで引っ張り上げた。
検討の結果、来た道をバックで帰る作戦を選択、まず腹がつっかえないようにスコップで道の雪をかく

いいラインで行かないとまた路肩に落ちてしまう、慎重にハンドル操作をしてバックしていく(俺が)
途中ヤバくなりながらも、なんとか雪の無いとこまでたどり着く。これで一安心だ。
ツードアライトウェイトスポーツカーの持ち主は
「私東京の人間じゃなくて地元に住んでる者なんですけど...どうもありがとうございました...」
それはどういう気持ちで発せられた言葉だったのか、今になってもよく意味がわからない...
とにかくそれだけを言い残してツードアライトウェイトスポーツカー
通称ユーノスロードスターの持ち主は除雪してある道路を颯爽と帰って行ったのだ。

俺はおじさんに訊いてみた 「お客さんってことは知り合いなんですか?」
おじさんは 「う~ん見たことある人なんだけどよく知らないんだよな~」
俺 「・・・・・ ○○さんいい人すぎですよ~」

おじさんは長年のご職業柄もあるのか、軽井沢の知らない人を「お客さん」と
呼んでいるのかもしれないし、便宜的にそう俺に言っただけなのかもしれない...

小一時間そんなこんなで、家に帰りこの件をブログに書きはじめたらおじさんが家にやってきた
「さっきはありがとう、これお礼って言ってもらった」
とお金を俺に渡しに来てくれたくれたのだ。
絶対そんなはずはない、たぶんおじさんは自腹でお金を渡しに来てくれたのだ。

こうして一日なんてあっという間に過ぎていく…

代行の仕事に向かう途中、さっきの農道でまた一台停まっている車のヘッドライトが見えた。

もう面倒見きれません…

(叔母だと思っておじさんが電話に出たのは、たまたま農道を叔母が歩いていたの
で携帯で電話をかけ、途中電話を代わっただけの事でした)

     今日の一曲  Beatles  Birthday
        http://www.youtube.com/watch?v=-eD2QCgeJug