上発地村から

標高934mぐらい日記

腐ったキャベツ

2012年07月22日 | Weblog

寒い 寝る時毛布がいるほどだ。なのに娘達が風呂にクールバスクリンを入れていた・・・

ちょっと前までは猛烈な暑さだった。軽井沢で31℃はありえない。
観光客が「軽井沢全然涼しくないじゃん」って言っているほどだ。

そんでもってキャベツが不調だ。「株腐れ」という病気になり、商品にならず収獲量が減っている。
天候も影響しているが、俺のミスが大きい。肥料が多かったり、水はけが悪かったり、
防除がうまくいかなかった。

キャベツ畑を上から見るといいように見えるのだが、切ってみると尻が腐ってしまっている。
切ってみないとわからないので切る手間も大変だし、腐っているたびに落胆するので
現在精神衛生上最も良くない状態にある。

多分ここがダメ農家とイイ農家の分かれ目なんだろうと思うが、イイ農家はこういう時にも
無駄を出さないだろうし、徹底して良品を生産している。

そんなわけで今朝は畑で絶望した。一瞬冷静さを失ってしまったぐらいだ。
その後一呼吸おいて「さてどうしたものか・・」って思ったのだ。

しょっちゅう絶望するのだが、ほんとの絶望はこんなもんじゃないんだろう。
生きるか死ぬかの絶望のほうがよっぽど絶望的だ。
ただ思うのは一回は徹底的に絶望した方がいいだろうということ。

そうすると今度は希望がチラチラ顔をのぞかせるのだ。この希望の光がたいへんありがたい。
切り始めは株腐れが多かったのだが、切り進むにしたがって状況は良くなっていった。
まだ凌ぎきってはいないが、希望の光は消えていない感じだ。

今回生育がいいなと思っていたところ程病気が出ていた。調子よく肥料を吸いまくって
軟弱になっていたんだろう。

はたから見ていいように見えるところは内実はよくなかったりすることが多い。

俺ん家がそうだった。
近所では何となく幸せそうに見えていたらしいのだが、そうじゃなかった。

父親はアルコール依存で、母はそれを隠そうと心を砕いていた。共依存になり
鬱病で定期的に入院もしていた。
自ら命を絶って今はもうこの世にいない。

俺も自己分析するにいろいろ問題を抱えているし、アルコール依存症だ。

よく見えるのは危うい。裏返したら腐っていたりする。
だから株腐れのキャベツ畑では絶望するのだ・・・・