上発地村から

標高934mぐらい日記

2012年01月18日 | Weblog
先日佐久に住む伯母の家から学習机をもらってきた。
今春から中学生になる息子の机にしようと思ったのだ。

うちの息子は小学校6年間まともに宿題をしてなかったので、小学校入学の時に買った机は
パソコン専用机になっていた。

最近なぜだか宿題をするようになった息子を見て、妹達に占拠され、お菓子のカスや折り紙の切れ端が
散乱する机で勉強するのははおやげない(かわいそう)だろうと・・・

もらいにいった机は狭いスチール物置の中で埃をかぶっていた。なんとか引っ張り出し
一緒に行ったかみさんと軽トラックに積み込む。
俺は内心 「えらい古いけど、こんなんで大丈夫かな?」 と不安になっていた。

伯母は机を眺めながら 「これはやっくん(俺)ちのおじいさんが,初孫にって買ってくれた机なんだわ」と一言

その初孫、俺の従姉(いとこ)のYちゃんは白血病で亡くなって今はもういない。

物ごころついてから、身近な人の死を実感したのはじいちゃんが最初だったかもしれない。
そのあと近所で一緒に遊んでいた年下のよっちゃん。
まだ小学生だったのに布団の上に眠るように亡くなっていた。

Yちゃんが病院で最後を迎える時 「やっぱ人間は死んでしまうんだな・・」と決定的に思った。

「初孫の机がめぐりめぐってまた軽井沢の家にいくんだわ」
伯母はYちゃんを思い出しながらそう言った。っていうか、いままで一日でも忘れたことはなかったと思う。

家に帰り机を組み立てて、ピッカピカになるまで雑巾で磨いた。部品は一個たりとも無くなってなかったので
完全な形に仕上がったが、蛍光灯だけは古くてチカチカしていた。

さて、どんなふうに使っているんだろう? さっき見に行ってみた
机の上には中身がからっぽのお年玉袋が散乱している。

  
   一体どういうこと?

  
   今日の一曲  Arrietty's Song  Cecile Corbel
  http://www.youtube.com/watch?v=u8h8C4ifwNU&feature=related