上発地村から

標高934mぐらい日記

生きている種

2010年02月21日 | 本業
朝は結構冷えた。8時過ぎにハウスに行き、保温マットを取り除く。
初播きのレタスは双葉が出て順調に伸びている。徒長(モヤシみたいな苗にすること)
させないように注意が必要だ。後々畑に植えてからの生育にひびいいてくる。

今日はキャベツの二回目の播種、6000粒(200穴トレーで30枚)をまく。
始めた時はちょうどいい室温だったのだが、太陽が燦々と降り注ぎ、だんだんと温度が上がった
半袖シャツになったのだが汗が滴り落ちるほどだ。

キャベツを播き終わり、春野菜の種も播くことにした。

先日ホームセンターで買ってきた、チンゲン菜と水菜をプラグポットに100粒ずつ。
両方ともアブラナ科なので似たような丸い種なのだが、小さいので指先の感覚を研ぎ澄まさないと
上手くいかない。一度に何粒も穴に落っことしてしまうのだ。(一穴に一粒が基本)

その後、ネギ、トマト、茄子、ピーマン、トウガラシ。最後に去年の中国農業研修生が置いてった
セロリの種などをまいた。

いつも思うのだが、どうしてこんな小さな種があんな立派な野菜になっていくのか不思議だ。
この中にDNA情報がぎっしり詰まっていて、それが水と温度と光(光は無くてもいい植物もある)
でスイッチが入る。姿形は似ているが、丸めた鼻糞では播いても決して発芽することは無いのだ

同じ種でも、籾を白米にしてしまったら発芽しないというのも興味深い話である。

種の話をするといつも思い出すのが宮崎駿の”シュナの旅”という作品。
チベット民話をもとに彼が描いた、生きた大麦の種を求めて旅をするある国の王子の物語。

生きた大麦の種とは脱穀していない大麦の種ということなのだが・・・