ダ・ヴィンチ・コードは西洋史の謎の缶詰
この本は、先ずはエンターテイン本として楽しめばよいのだが、それにしても少しヨーロッパのキリスト教社会の歴史の謎や番組編の知識があったほうが断然面白い。
ユダヤ教と対立したキリスト教は、やがてローマ帝国に認められ、そのためにも教義を「三位一体説」に統一し、フランク王国と持ちつ持たれつの面従腹背関係を結び、ローマ教皇として中世世界を支配する。
そこで最大の問題は・・・そもそもキリストは神なのか人間なのか、これを統一してゆく過程で相当強引、荒っぽいことをやっている・・・。破れた勢力が色んな形で残っていても不思議ではない。「映画で楽しむ世界史」という本を書きながら、本当にそう感じた。この本のヒットに便乗しいろいろな解説本が出ているが、あまり珍説、奇説に惑わされないよう少し問題を整理しようと思う
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