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一日一書 745 哀しきピラニア

2015-11-28 19:20:07 | 一日一書

 

山本洋三「哀しきピラニア」全文

 

半紙

 

 

 

 

原文は以下通り。

 

 

  哀しきピラニア

 

アマゾンの奥の

干あがった川床を

ガチガチ歩いているのはピラニアです

昔は

馬もかじったし

人間の血も飲んだけど

今食べるのは

中身のないタニシだけです

といっても

胃も腸もないのですから

食べたことをそのままポロリと

排泄して

それで食べたことになると

思っているのは

ピラニアだけです

 

 

 

 

これはたぶん、大学1年生のころの作。

依然として、幼稚な表現は消えていませんが

内容は、苦いものがあります。

もちろん、ピラニアは、ぼく自身。

今でもたいして変わっていません。

 

 

 

 

 

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