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一日一書 1145 合格の歌

2017-04-11 17:30:26 | 一日一書

 

孟郊「登科後」(全文)

 

半紙

 

 

 

  登科後

 

昔日齷齪不足誇  昔日 齷齪(あくせく)として 誇るに足らず

今朝放蕩思無涯  今朝 放蕩(ほうとう)として 思い涯(はて)無し

春風得意馬蹄疾  春風 意を得て 馬蹄(ばてい)疾(はや)く 

一日看尽長安花  一日に看(み)尽くす 長安の花

 

【口語訳】一海知義

 

かつての日々、それは受験勉強と合否の心配のために、いらいらこせこせとした、まこと自慢にもならぬ味気ない日々であった。

しかし合格の知らせを聞いた今日、しんから解放されて、希望は果てしなく胸に広がってゆく。

春風を全身にうけて得意この上なく、疾風のごとく馬を走らせて、

みやこ長安の名所の花を、一日ですべて見つくしてしまった。

 

 

詩人孟郊は、科挙に、46歳で初めて合格したそうで、その時の喜びを歌った詩だそうです。

「受験」のことは、思い出したくないけど、

また挑戦の皆さんには、ほんと、頑張ってほしいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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