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一日一書 1668 寂然法門百首 33

2020-11-25 10:18:06 | 一日一書

 

拾薪設食

 

 
おぼつかな嶺の薪を拾ふ間に苔の洞にや煙立つらん

 

半紙

 

 

【題出典】『法華経』32歌に同じ。


 

【題意】  拾薪設食

     薪を拾って、食事を準備した。
 

【歌の通釈】

  いったいどういうことか、山で薪を拾っている間に、苔の洞に煙が立つとは。
 

【考】
  
 前歌と同様に、仏が阿私仙に仕えていた時の場面。「薪」は冬の題として詠まれるもので、また洞の煙を詠むのも冬の歌題の「炭がま」を念頭においての表現である。これも仏の阿私仙のもとでの誠心誠意の行を、冬の情景として詠んだもの。

(以上、『寂然法門百首全釈』山本章博著 による。)

 

 

 

 

 

 


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