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一日一書 840 奥の細道(春立る霞の空に)・芭蕉

2016-03-22 16:32:37 | 一日一書

 

芭蕉

 

「奥の細道」より

 

半紙(一番唐紙)



 

春立(たて)る霞の空に 白川の関こえんと

そぞろ神の物につきて心をくるはせ

道祖神のまねきにあひて 取るもの手につかず

 

 

これだけ短い文の中に

「そぞろ神」「道祖神」と2人(?)の神様が登場します。

よっぽど芭蕉の「漂泊の思い」というのは

自分でもどうしようもない衝動だったのでしょう。

 

ちなみに「そぞろ神」は

一続きの名詞として「なんとなく人をそそのかす神」という意味ととる説や

「そぞろ」に「神」が、というようにとって

「むやみやたらと神様が」という意味にとる説があるようです。

どっちにとっても、意味は似たようなもの。

ぼくは「そぞろ神」という神様がいたほうが面白いと思います。

かなり、ぼくには親しい神様ですから。

 

 

 

 

引きこもり系なのに

春になってお天気がいいと、

どうにも気持ちが落ち着かずに

カメラもって外へ行きたくなる昨今、

非常に共感するところです。

 

 

 

 

 

 

 

 


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