長塚節
楢(なら)の木の嫩葉(わかば)は白しやはらかに単衣(ひとえ)の肌に日は透(とお)りけり
(半切四分の一)
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もう季節はずれですが、楢の葉の嫩葉(若葉)の透明感が
見事に歌われています。
「単衣の肌」に、現実の女性をイメージしないほうがいいようです。
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「一日一書」とは、関係ないのですが、
過去の「100のエッセイ」からオススメの1編を
これから、ときどきご紹介します。
自分で自分の作品を紹介するなんて、変ですが
過去のエッセイはあまりに膨大なため
とても順番に読む気になんてなれないという方のためにと
考えたことです。
(もっともそんな殊勝な方がいらっしゃればの話ですが。)
自分で気に入っているものをオススメしますので
ヒマをもてあましている方は、どうぞお読みください。
今日のオススメは、「小心者」です。