Yoz Art Space

エッセイ・書・写真・水彩画などのワンダーランド
更新終了となった「Yoz Home Page」の後継サイトです

一日一書 290 嘆きの土地

2014-02-10 16:51:03 | 一日一書

 

山本洋三「嘆きの土地」より

 

哀しみのおりを澱ませた砂に

鳥はハガネのように突きささる

重い海鳴りに樹木の輝きで

耐えつづけた嘆きの土地よ

 

 

この詩は、ぼくの詩集「夕日のように」(1984年自費出版)掲載の長い詩の一部です。

母の郷里、新潟県青海町(現糸魚川市)に

病気で入院中の祖父を見舞いに行った折の印象を書いたもの。

 

 

詩集では、一行目の終わりは「澱ませた土地に」とあるのですが

これでは四行目の「土地」とダブルので

「土地」を「砂」に変えました。

また、2行目は「つきささる」を「突きささる」に変更。

自作の詩は、こういう自由があっていいです。

詩は拙いものですが。

 

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする