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ミュンヘンなんて、どこ吹く風

ミュンヘン工科大留学、ロンドンの設計事務所HCLA勤務を経て
群馬で建築設計に携わりつつ、京都で研究に励む日々の記録

僕の席はありませんか? その2

2006-11-05 04:01:38 | 帰国・修論+αな日々
前日寝てなかったせいか寝坊してしまい、エクスカーションのバスに乗り遅れる。そのまま二度寝して、気がついたら昼過ぎだった。最後の目的地銀座で合流しようと、先回りして待つことに。ぶらぶらと歩行者天国を歩く。留学から帰ってきたばかりのときのように、目や耳から入る日本語の情報にまるでリアリティが無い。高層ビルの谷間。工事現場とその隙間からのぞくペンシルビル。細く積み上げられたさまざまな機能。当たり前だった東京の光景がなんだかとても新鮮に見えてくる。小旅行を終えた一行とDiorの前で合流したが、ローマ人たちは明日からの京都旅行に備えて早く帰りたそうだったので、僕もおとなしくそのまま大学に戻った。夜はタタミプロジェクトの会場構成スタディ。演習室に会場を再現して考える。一時すぎに解散。そのあと、新たに送る分のポートフォリオおよびCVの印刷。郵便局の時間外窓口から4通のEMS(国際スピード郵便)を出す。

make architects http://www.makearchitects.com/
Allies and Morrison Architects http://www.alliesandmorrison.com/
FUTURE SYSTEMS http://www.future-systems.com/
Richard Rogers Partnership http://www.richardrogers.co.uk


昨日はローマWSの中間報告だった。終了後、同じ班のローマ人たちが僕のところにやってきて「君の言ったことのほうが正しかった。日本のやり方と自分たちのやり方の違いに戸惑っている。でも僕らは日本のやり方を知りたい。ぜひ教えてほしい」と言ってきた。肩の力の抜き方がわかった気がした。ワークショップはお祭りなのに、僕はなんだか熱くなりすぎていたかもしれない。お互いが親善大使であることを忘れていた。ミュンヘンでマックスが「スタジオの外でもっとヨースケと会いたかった」と最後に言っていたのを思い出す。ここ数日のイライラはミュンヘンで感じたものとまったく一緒だったのだ。設計することそのものは楽しい。この楽しさを異国の人たちとも共有したい。ドイツではそれを果たせなかったから。


研究室の先輩からメールをもらう。友達のドイツ人が、一ヶ月間ロンドンに滞在しての就活の末、「けっこういい事務所」に決まったらしいとのこと。「日本でCV送ったりしているより、向こうでした方が手っ取り早いような気がします」と先輩は言うけれど、今イギリスに行くのはいろんな意味で無理…。でも卒業して自由になったら春休みに就活旅行するのはありだな。就職先を求めて、履歴書とポートフォリオ片手に世界を旅するグランドツアー。そもそも、今から来春の就職先を決めておこうなんて、いつから僕はこんなに安定や安心を求めるようになってしまったんだろう!
…なんて、現実逃避かな、これも。どこかに僕の席はありませんか?(切実)。
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