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ミュンヘンなんて、どこ吹く風

ミュンヘン工科大留学、ロンドンの設計事務所HCLA勤務を経て
群馬で建築設計に携わりつつ、京都で研究に励む日々の記録

力任せは危ない

2005-09-03 12:19:00 | 留学準備
院生室のソファで眠りこけ、午後三時に起こされる。
さっそく模型作業に復帰。隣のテーブルでは環境系の四年生(&研究生)たちがそわそわと落ち着かない雰囲気。今日の夕方五時半から院試の結果発表があるらしい。母国語のDVD映画をボーっと観ている留学生がいるかと思えば、カラ元気の大声でどうでもいいことをしゃべりまくる四年生もいたり。みな一様に不安そうな表情。何度かフライングしてすごすごと引き返してきたりした後、ぞろぞろと連れ立って出て行ったまましばらく帰ってこなくなった。いよいよ発表のときか。

コンビニで飯を買って遅めの昼食をとっていると、四年生たちが戻ってきた。
「受かりました!」環境系の先輩でもない僕にまで笑顔で報告してくれる彼らがかわいい。この部屋で話していた面々は全員受かったようだ。僕もわがことのようにうれしい。というかほっとした。さっそく合格記念パーティーの日取りを決めだす彼ら。げんきんなやつめ。その後も環境系に合格の決まった四年生がパラパラと報告に訪れたが、あいにく環境系の院生は学会大会で出払ってしまっているので、たまたま来ていたいわもとくんと僕が応対。「四月からよろしくお願いします」って言われても僕たちはここの人じゃないからなあ。僕らを見て「(あれ、ここ環境系の院生室であってるよな?)」みたいな表情でいぶかしむ四年生がいたのも無理はない。

夜中に友達から「コンペ頑張って」メールが届いたので、「そっちも頑張って」と返信。

そのまま明け方までコンペ作業。
もうとっくに完成しているはずの模型がいまだに組みあがらない。なかなかはかどらないので、あせる。ゴールデンボードが硬い…。「こみやま、力任せに刃を入れると危ないぞ」「わかってるって~♪(ザクッ)…う゛ぁ!」左手親指からぽたぽたと垂れる血液に青ざめる僕。かわしまくんの応急処置でなんとか消毒し絆創膏を巻いてもらったが、僕は呆然。しばらく放心状態で椅子にへたり込んでしまった。簡単な作業を分担させてもらう。

昼頃になっても血が止まらないので念のため病院へ。
東大病院の救急外来窓口に行く。受付で名前を書いて事情を説明し、廊下で待たされる。もしかしたら縫われる(人生初)のではないかと不安。休日のせいか、うつろな目をしたドクターたちが廊下を行ったりきたりしている。「(この人が担当だったらやだなあ…)」と思いながら様子をうかがっていると、窓口から僕を呼ぶ声。診察室で待っていたのは整形外科の爽やかな若いドクターだった。ベッドに仰向けに寝かされる。開口一番「ああ、これね」見慣れた傷らしい。「縫うような傷じゃありません。指先は血の巡りがいいからなかなか血が止まらないんですが、心配ありませんよ。もう止まりかけてますしね。処置はしますが、皮膚が周りから伸びてきて自然に回復するのを待つしかないので、治るまでには二週間くらいかかりますね」治療(といっても軟膏塗ってガーゼをぐるぐる巻きにするだけだが…)を受けて少しほっとした。「また月曜日に様子見せにきてください」

「濡らさないでください。ぶつけないでください」と言われているので、左手をかばいながらシャワーを浴びる。とっても浴びづらい。

昼飯を食って、大学に復帰。
今日中に模型を絶対完成させる。ただしあせりは禁物…。
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