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ミュンヘンなんて、どこ吹く風

ミュンヘン工科大留学、ロンドンの設計事務所HCLA勤務を経て
群馬で建築設計に携わりつつ、京都で研究に励む日々の記録

大英帝国とプレファブ 3

2007-01-15 04:00:22 | 帰国・修論+αな日々
松村研から借りた本をコピーしたものを読んでいる。なかでも 『PIONEERS OF PREFABRICATION THE BRITISH CONTRIBUTION IN THE NINETEENTH CENTURY』 という本が面白い。プレファブリケーションという視点から、19世紀という時代、大英帝国のありさまを描いている。やはりインドやアフリカといった海外植民地は、イギリスのプレファブリケーション市場にとって大きな商圏だったようだ(とはいえ、ここでもイギリスは追いかけてきたアメリカと闘い、そしてやぶれることになるのだが)。そして鉄骨造はじめ実験的試みの受け皿でもあった。ここにきて、「建築の軽さ」が、船舶による輸送および現地での施工という観点から評価できるようになる。

19世紀の鉄骨造建築は当時の科学水準・社会的要求に基づいたハイテク建築であった。それらの発展に寄与し促進したのは鉄道駅舎や工場建築だけではなかった。

というわけで、今は梗概のたたき台をつくっているところである。論文を踏まえて何か一枚大きなダイアグラムを描きたいのであるが、まだそこまで行けていない。
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