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顎鬚仙人残日録

日残りて昏るるに未だ遠し…

秋の実探して-②…2019

2019年11月14日 | 季節の花
秋の実を近くの公園などで探して…第二弾です。

赤や橙、黄色で秋の庭を彩るピラカンサは、西アジア原産で明治時代に導入されたものが丈夫で育てやすくすっかり全国に行き渡りました。

可愛そうな名前のヘクソカズラ(屁糞蔓)の実は、黄金色でリースにも使うそうですが、いかんせん名前が悪い…花は可愛いのですが。

シロダモの葉はクスノキ科の特徴の3行脈です。白ダモの漢字はないとか、野球のバットで有名なアオダモ(青梻)はモクセイ科で「木」へんに「佛」でタモという漢字があるのに…

黒い実と黒い葉の唐辛子は、ブラックパールという観賞用の唐辛子で食用にはならないそうです。

実に惹かれて買ったサンシュユ(山茱萸)、思ったほどの実を付けてくれませんが今年はこの枝だけが鈴生りです。

エビヅル(蝦蔓)は通称ヤマブドウで通っています。つまむと酸味の中に甘味がしっかと感じられます。

歯槽病む山葡萄あり食えもせず  金子兜太
牧閉ぢて紫こぼす山葡萄  水原秋櫻子



ヤマブドウに似たアオツヅラフジ(青葛藤)、Wikipediaには有毒と出ていました。葛籠(ツヅラカゴ)などを編むのに使ったのが名の由来とか、しかしよく似ていますよね。

面白い形のゴシュユ(呉茱萸)は中国からの帰化植物で、果実を使った呉茱萸湯は体をあたため、頭痛や嘔吐をしずめる漢方薬として知られています。

ガマズミは、少年時代ヨツズミといい霜が降ると甘くなるといわれて口にしましたが、当時も今も酸味だけの味でした。

ハンカチノキの実がぶら下がっていました。枝に白いハンカチがぶら下がったように見えることで、近年人気の樹木です。

秋の実探して…2019

2019年11月09日 | 季節の花
山に入らなくても見られる秋の実を近くの公園などで探してみました。

イヌサンショウ(犬山椒)は、山椒に比べて香りが弱く、役に立たないという意味合いでイヌが付いてしまった仲間のひとつ、黒い種子はすでにこぼれ落ちていました。


コムラサキシキブ(小紫式部)の白い実の種は、さすがに紫の名を付けずにシロシキブ(白式部)と呼ぶようですが、シロミコムラサキ(白実小紫)とも表記されることもあるようです。


山の栗、シバクリ(芝栗)は拾う人なく、虫に食われるかこのまま朽ちてしまうのか、芽を出さずに終わってしまいそうです。


ムカゴ(零余子)は自然薯(ヤマイモ)の葉の付け根にできる球芽(珠芽、胎芽)で、山頂で塩ゆでにするとビールのつまみにとても美味、炊き込みご飯などにも人気です。

ぬかご採るおほかた受ける笊をそれ  福田蓼汀
手を出せば零余子こぼるる古道ゆく  稲畑汀子



ヤブラン(藪蘭)の黒い実、鳥たちに食べてもらい種の保存には目立つ色がいいのでしょうが…。


巨峰のような実のシャリンバイ(車輪梅)は海岸地方によく見られ、根や材が大島紬の染色剤になるそうです。たまたま梅のような返り花が一緒に写りました。


ゴンズイ(権翠)は普段目立たない木ですが、実は赤と黒で強烈です。諸説ある名前の由来の中で、毒を持つ海水魚「ゴンズイ(権瑞)」と同じように役に立たないとする説が有力です。WEB魚図鑑より写真を拝借しました。この地ではお目にかからない本州中部以南の生息分布です。


ヤブコウジ(藪柑子)は、センリョウ、マンリョウ、ヒャクリョウという赤い実の仲間の最下位としてジュウリョウ(十両)とも呼ばれ、近在の山野にどこでも自生しています。

落葉あたたかうして藪柑子  種田山頭火
老先の知れぬ足もと藪柑子  和田祥子



ヤブコウジ科の親分、マンリョウ(万両)も藪の中に見つけました。この仲間ではセンリョウだけが実が上向きに付くセンリョウ科の植物です。


ニシキギ科の樹木、マサキ(柾、正木)のりんご色の果皮が割れて、鮮やかなオレンジ色の実が顔を出しています。


チゴユリ(稚児百合)はユリ科、日本各地の落葉広葉樹の林などでよく見られます。花も実もひっそりと控えめですが、葉の斑入り種などが愛好家に栽培されています。

テングダケ…可愛くても毒キノコ!

2019年11月05日 | 日記

公園の中で寄り添う親子のような姿の可愛いキノコを見つけました。

調べてみると、テングタケという毒キノコ、食後30分位で嘔吐、めまいなどの症状が出るそうです。毒性はそれほど強くなく、一日くらいで症状は治まるようですが…。

長辺42㎜のバッテリーパックを載せてみると直径20cm以上もある大きな傘でした。