顎鬚仙人残日録

日残りて昏るるに未だ遠し…

赤と黒のブルース

2016年09月23日 | 日記
真っ赤な曼珠沙華に真っ黒な黒揚羽がとまって夢中で蜜を吸う、不気味で妖麗なワンシーンです。俗物仙人が思い浮かぶのは、鶴田浩二の赤と黒のブルースか、少し無理してスタンダールの赤と黒か、思わず足を止めてしまいました。

作曲/吉田正 作詞/宮川哲夫 ♪ 赤と黒とのドレスの渦に  ナイトクラブの 夜は更ける  妖しく燃える 地獄の花に ♪ 暗い心が 暗い心が ああ またうずく ♪……
1830年フランスの作家スタンダールによって書かれた「赤と黒」の題名は、主人公のジュリアンが出世の手段に選んだ軍人(赤)と聖職者(黒)の服の色を表しているとか、また、出世を賭けようとするジュリアンの人生をルーレットの回転盤の色で表しているとか言われていますが、作者は題名の由来を特に明言しなかったようです。

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