この時期に訪れたことがなかった涸沼自然公園、人混み避けての日常生活のおかげで、初めて満開の河津桜を見ることができました。
オオシマザクラ とカンヒザクラ の自然交雑種とされるこの桜は、静岡県河津町で発見され、今では早咲きの桜としてその名が知られています。
自然林の中に植えられたクリスマスローズ、だんだんと数は減っていますが、庭のものより色が濃いような気がします。
涸沼を見下ろしユキヤナギ(雪柳)も咲き始めました。
顔を出したタンポポ(蒲公英)は、間違いなくニホンタンポポであると咢を見せて主張しているようです。
春の陽をいっぱいに浴びて、イヌフグリ(犬陰嚢)が名に似合わない可憐な花を咲かせていました。
犬ふぐり星のまたたく如くなり 高浜虚子
こんこんと日は恙なし犬ふぐり 森澄雄
ほとんど散ってしまった梅林の中に「底紅 紅い筋入り」の花を見つけました。
この公園は、涸沼のほとりの4.5haの広大な自然を丸ごと公園にしたもので、あまり手を加えていないのが魅力…東側には涸沼が大きく拡がります。
藪椿はその名の通り、目立たずに咲いているので見過ごしてしまいます。
藪椿落して風の句読点 湯川雅
盗み見をしてゐるやうな藪椿 高澤良一
普段は人気のない山の上の遊具広場ですが、休校で行き場のない子供たちの歓声が聞こえます。ウイルス騒動がはからずも自然の中で遊ぶ機会を与えてくれました。
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