日立市の北部、「日本の白砂青松百選」の松林に囲まれた国民宿舎「鵜の岬」は、全国に58ある公営国民宿舎の中で宿泊利用率が32年連続第1位です。
コロナ感染者数が小康状態のなか、普段はなかなか予約が取れないこの宿に、町内のシルバー会の行事で宿泊することができました。
15ヘクタールの広大で自然豊かな伊師浜国民休養地内に建っており、白い砂と断崖が太平洋と見事な景観をつくり上げ、山側の松林では四季折々の草木や花が楽しめます。
鵜の岬はその名のとおり、「ウミウ(海鵜)」の渡来する岬で、全国で唯一ウミウの捕獲が許されています。宿泊棟の東側の断崖絶壁にある捕獲場では、囮のウミウで飛来する仲間をおびき寄せ、長いカギで引っ掛けて捕獲し、長良川鵜飼いなど全国11か所へ供給しています。
(写真は日立市のホームページよりお借りしました)
宿泊棟は客室58室、204人収容でどの部屋からも海を眺められ、8階には展望大浴場があります。
宿舎前の小さなビーチ、押し寄せる波ときれいな砂浜はまるで別天地のようです。
展望大浴場は撮影禁止ですが、2年前に昼間利用したときに無人の浴槽を撮った写真がありました。
8階からの北側の眺望、まさに白砂青松のきれいな海です。ここから約80キロ北の海岸線に福島第一原発があります。
海に面した周辺の松林の中には、断崖沿いの遊歩道が設けられています。
遊歩道のどこからも海が見下ろせます。
遊歩道の周りは自然のままの松林、茨城県以北の太平洋側に自生するハマギク(浜菊)はすでに萎んでいました。
海岸沿いに生息するトベラ(扉)も、赤い実を付けていました。独特の臭気のあるこの枝を扉に挟んで、節分の鬼除けにしたというのが名前の由来といわれています。
泊ったのは6階、部屋からの定点撮影、夜、日の出前、朝の表情です。暇ですねぇ、めっきり酒も弱くなった高齢者は、時間が有り余っています。
ロビーやフロントなど館内は、国民宿舎なので豪華ではありませんが、隅々まで細かい気遣いが感じられたのは確かです。ここの魅力は、美しい景色、季節のお料理、みんなの笑顔だとか…、景色はもちろんコストパフォーマンスも含めて他の魅力も十分納得できました。
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