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顎鬚仙人残日録

日残りて昏るるに未だ遠し…

くらげ(海月、水母)  アクアワールド大洗

2016年02月06日 | 日記
久しぶりの水族館、今度もくらげの水槽の前でしばしその幻想的な美しい舞いに釘付けになりました。存在自体が疑われるような頼りない姿で海中を漂う様は、まるで「海仙人」のようです。

くらげは刺胞動物門に属する動物のうち、おもに海などで浮遊生活する生物の総称で、からだの約95%が水分で、考える脳はなく、実体は大きなプランクトンの一種です。
数億年前から姿を変えていないと言われ、体はゼラチン質で柔らかく、透明。体全体は、多くのものでは傘のような形をして、傘の下面の中心部に口がある種が多いようです。
下の写真、触手がこんがらかってしまいそうな気がします。

ボストン大学の下村脩名誉教授が、クラゲから生命科学の研究に不可欠な“道具”となっている緑色蛍光タンパク質(GFP)を取り出す研究で2008年のノーベル化学賞を受賞したのはまだ記憶に新しいことです。この研究にはのべ100万匹のクラゲが使用されたといわれています。

なお、中華料理などのコリコリ感が癖になる食用くらげは6種類、中には増えすぎて漁業の厄介者や、海水浴で刺されたりする猛毒のくらげもいます。
写真の一番上は、ミズクラゲと記憶しましたが、他は名前を気にせずに撮り、水槽内はピント合わせが難しいことが分かりました。

なお、くらげ(海月、水母、海折、石鏡、水海月)は夏の季語です。

取り逃がし掴み崩して海月取  正岡子規
沈みゆく海月みづいろとなりて消ゆ   山口青邨

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