公園の林の中にギボウシ(擬宝珠)の蕾を見つけました。
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芽やつぼみを覆って花を保護する苞が大きく、花のイメージからかけ離れているので、一瞬名前が出ませんでした。
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やがてこの苞と苞の間が長く伸びて見慣れた花になります。花になると蕾を抱えていた苞はほとんど目立たなくなります。
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ギボウシの名は、蕾状態の花序の先端が、寺院や橋などの欄干の飾りの装飾「擬宝珠(ぎぼし)」に似ていることから付きました。(異説あり)
ギボウシの仲間は20種以上ありますが、この辺の山野に自生するオオバギボウシの新芽は特に山菜として珍重され、季節には里の物産店でも並んでいます。
庭のハンゲショウ(半夏生)はすでに花期を過ぎています。
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季節の移り変わりの言葉として使われてきた「半夏生」は、二十四節気の夏至をさらに細かく分けた雑節の一つですが、今ではカラスビシャク(烏柄杓))という薬草が生える頃の季節や、半夏生(別名カタシログサ (片白草))という薬草の葉が半分白くなる頃の季節といわれています。
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写真はこの後者の説の「半夏生」、ドクダミ科ハンゲショウ属の多年草です。これは葉の半分くらいが化粧したように白くなることから「半化粧」とも書かれ、こちらの方が親しみやすいかもしれません。白くなるのは葉の付け根の方からですが、同じように葉が白くなるマタタビ(木天蓼)は葉の先端からです。
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花期が終わると、葉が目立つように白くなって昆虫を呼び寄せる役目が終わるので、再び緑色になりますが、これはマタタビと同じです。写真は以前に撮ったマタタビの白くなった葉です。
象潟や雨に西施がねぶの花 芭蕉 (奥の細道)
※西施とは中国の春秋時代に、戦いに敗れたため敵の王に献上されたという絶世の美女です。
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ネム(合歓)の木はマメ科ネムノキ属の落葉高木で全国の山地や河岸に生え、ふわっとした淡い紅色の繊細な花は初夏を告げる代表的な花です。
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花びらは見えず紅い刷毛のようなオシベと少し長めの白いメシベだけで花をかたどり、根元の緑色の筒状のものが花弁と萼です。
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一つの花は30数本のオシベ、1~数本のメシベで構成され、これが10数個集まって1個の花のように見えます。真ん中に背の高い花(頂生花)があり、そこだけに蜜が含まれていて甘い香りを放ちます。
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まず、つぼみの先から寝起きのようなじゃもじゃ髪のオシベが出てきて、やがて美容院に行ったようにストレート髪の花の形になってきます。
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秋になると実が生りますが、マメ科独特の形の実が頂生花だけに付きます。
茨城県立歴史館の蓮池では、今年はハスの花がいつもより数少なく葉も疎らな生え方です。
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この蓮池には、もともと千葉県の遺跡から発掘された2000年前の古代ハスの種を発芽させた大賀ハスが植えられましたが、その後在来種との交配が進んで純粋の大賀ハスとはいえなくなってしまったそうです。
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ハスの花の寿命は短く約4日、いちばんの見頃は2日目しかも半開き位の状態の早朝がいいそうなので、なかなか根性がないと撮れません。
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疎らな蓮が良かったのか白鳥の親子がくつろげる場所ができていました。親のいうことを素直に聞いている子供たち、いいですねぇ。そっぽを向いている子もいますが…