今は秋♪…誰もいない海~ トワエモアが歌った夏の喧騒が一転して静かな秋の海…、しかし大洗サンビーチの夏は、新型コロナの影響でほとんど閉鎖され2年続きの寂しいものでした。
遠浅で広くきれいなビーチが続き、快水浴場百選にも選定された海岸線は、いま人の姿もまばらです。
砂浜に散らばる小さな星は、ハマグリ(蛤)の稚貝です。ここ大洗から南の鹿島灘はハマグリの有名な産地ですがほとんどが禁漁区で、サンビーチもほんの一部だけが採取可能区域です。
砂浜に無数の穴が開いています。掘ったことはありませんが、波打ち際などで見かける透明なスナガニ(砂蟹)の巣だそうです。
7000台収容の駐車場と砂浜の間には、広い緑地帯が広がりますが、すっかり秋色になっています。
緑地帯で残っている花は、コマツヨイグサ(小待宵草)くらいしか見当たりません。
セイタカアワダチソウ(背高泡立草)やコセンダングサ(小栴檀草)の悪名高き外来種の向こうに見えるのは、北海道航路のフェリーです。大洗港から北海道苫小牧港まで、約20時間で結ばれています。
第4埠頭に停泊中の貨物船は北九州の船でした。苫小牧行きのフェリーと並んで、日本列島の南北の船舶が並びました。
釣り禁止の看板が出ていますが釣り客は素知らぬ顔、もっとも「建て前」での禁止で、事故でも起きなければ取り締まられることはありません。沖の堤防には波しぶきが上がっています。
大洗マリーナには豪華なクルーザーも停泊をしています。この沖は有名なカジキ釣りの好漁場で、茨城ビルフィッシュトーナメントも開催され、200kgクラスのカジキが釣り上げられますが、2年間中止になっています。
一帯の生垣に多く植えられているシャリンバイ(車輪梅)には、巨峰のような実が生っています。食用には向かず染料になりますが、大島紬は実でなくシャリンバイの樹皮を使って染められているそうです。
松林の中にいっぱい出ているヌメリイグチです。この辺ではアブクタケ、アワタケといいますが、キノコうどん専門店ではジゴボウという名で出ていました。
食用になりますが、最近この辺では採る人はいなくなりました。かさの表皮と管孔層が消化されにくく、かさの皮を剥いて食べると故老より聞いたことがありますが、守らずに消化不良を起こしたことがありました。
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