多くの苦難の末、布教のために来日された鑑真大和上が天平宝字3年(759)開いた唐招提寺は、律宗の総本山で、その一画にある御影堂は、興福寺の別当坊だった一乗院宸殿の遺構で、明治以降は県庁や奈良地方裁判所の庁舎として使われたものを昭和39年(1964)に移築復元されたものです。

現在は、鑑真和上坐像(国宝)が奉安されており、昭和46年から57年にかけて東山魁夷画伯が描かれた障壁画などが収められていますが、平成27年から平成大修理事業に着手したため、約5年間は拝観できません。

通常は年1回3日間だけしか公開されない、この「唐招提寺御影堂障壁画」全68面が、いま茨城県近代美術館で4月2日まで展示されています。
畳敷きの展示台は、柱や長押の釘隠しにいたるまで御影堂の雰囲気そのままの臨場感あふれた造りになっており、障壁画が立体的に陳列されています。

いずれも、日本を代表する画家、東山魁夷画伯が、10年を超える歳月をかけ、鑑真和上に捧げた大作です。日本の風土をテーマとして、色鮮やかに描かれた「山雲」「濤声」と、墨一色で描かれた和上の故郷中国の壮大な風景「揚州薫風」「黄山暁雲」「桂林月宵」のほか、坐像を収めた厨子の扉絵「瑞光」も展示されています。

各地の取材スケッチや試作から、綿密な割出図による制作、朦朧体のような描写と吸い込まれるような色使いなど、総延長76メートルにわたる大迫力にただただ圧倒されました。 (写真は展覧会案内ホームページなどからのイメージです)

現在は、鑑真和上坐像(国宝)が奉安されており、昭和46年から57年にかけて東山魁夷画伯が描かれた障壁画などが収められていますが、平成27年から平成大修理事業に着手したため、約5年間は拝観できません。

通常は年1回3日間だけしか公開されない、この「唐招提寺御影堂障壁画」全68面が、いま茨城県近代美術館で4月2日まで展示されています。
畳敷きの展示台は、柱や長押の釘隠しにいたるまで御影堂の雰囲気そのままの臨場感あふれた造りになっており、障壁画が立体的に陳列されています。

いずれも、日本を代表する画家、東山魁夷画伯が、10年を超える歳月をかけ、鑑真和上に捧げた大作です。日本の風土をテーマとして、色鮮やかに描かれた「山雲」「濤声」と、墨一色で描かれた和上の故郷中国の壮大な風景「揚州薫風」「黄山暁雲」「桂林月宵」のほか、坐像を収めた厨子の扉絵「瑞光」も展示されています。

各地の取材スケッチや試作から、綿密な割出図による制作、朦朧体のような描写と吸い込まれるような色使いなど、総延長76メートルにわたる大迫力にただただ圧倒されました。 (写真は展覧会案内ホームページなどからのイメージです)