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顎鬚仙人残日録

日残りて昏るるに未だ遠し…

水戸の梅まつり開幕

2016年02月22日 | 水戸の観光
2月20日より水戸の梅まつりが開幕しました。今年は1月が暖たかったせいで、平年より2週間くらい早くもう5分咲き、初日にお越しのお客様にも充分梅の花が楽しめる状況になっています。しかし、いつも咲き揃う3月半ばを考えると、いささか心配になってしまいますが…。

偕楽園表門入り口の右側「緋の司」、奥の左側「冬至梅」と紅白揃って、お迎えの準備はもう完璧に完了、園内も早咲きは一部散り始めで中咲きの梅も咲き始めています。

20日、21日は水戸市のゆるキャラ「みとちゃん」の誕生会とかで、各地のゆるキャらが勢ぞろいのイベントが行われていました。全国ゆるキャラグランプリ2015では、みとちゃんは32,121ptで107位、また二桁順位には届かず、組織票のしっかりした自治体には到底敵いません。
一方、茨城県非公認を逆手に取った「ねば~る君」は大ブレイクです。移動はリヤカーに乗ってだったのでびっくりしましたが、構造上のせいかもしれません。


弘道館の梅もほぼ咲き揃ってきました。
重要文化財正庁に向かって左から「八重寒紅」は満開、真中の「滄溟の月」は咲き始め、左の白い「座論」も満開です。この「座論」は、牧野富太郎が名付けた「八房梅」の系統で、果実が複数個成る品種…、偕楽園にある「座論」とは違う種だと言う方もおりますが、花芯の色がここのは赤系、偕楽園は緑系と、まったく違うと仙人も感じていました。

9代藩主徳川斉昭公の諡名(おくり名)を付けた「烈公梅」も咲き始めました。一重で離れた花弁に特徴があり、凛とした気品を漂わせています。偕楽園の水戸の六名木の一つで、水戸を代表する梅花と言っていいでしょう。

弘道館南側の三の丸小学校は、弘道館創設時は武館、医館、天文台などの施設があったところですが、明治元年の弘道館戦争と言われる藩内抗争で燃えてしまい、その後明治28年に水戸高等小学校として建てられた歴史を持ち、冠木門の入り口と白壁の塀、校舎がお城のイメージにぴったりの存在感を出しています。また、周りの道路も三の丸、二の丸、本丸をつなぐ三の丸歴史ロードとして近年整備が進み、水戸城の歴史を感じさせる景観になりつつあります。