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顎鬚仙人残日録

日残りて昏るるに未だ遠し…

春の七草

2016年01月08日 | 日記
セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズヒロと覚えやすい春の七草、秋の七草はもっぱら観賞用ですが、こちらは食用、その風習は、平安中期ごろ中国から伝わりました。それが日本文化の影響でお粥へと変化し、平安時代の宮中行事として、もう七草粥を食べていたそうです。その後、江戸時代になってこの風習が一般的に定着し、また、お正月の「松の内」(1月1日〜7日)の最終日に当たることから、食べ過ぎて疲れた胃腸をいたわり、青菜の不足しがちな冬場の栄養を補って新年の無病息災を願うということになってきたようです。

昨日は春の七草粥の日、それではいつもの散歩道で七草を探してみようと思い立ち、webで調べて姿かたちを頭に入れ、あぜ道、土手などをきょろきょろ…その結果の収穫が下の写真です。


まずセリ(芹)、これは昨年も採取した湧水の場所に緑色のが出ています。ただスーパーに並んでいるような立派な姿で、セリのあの野生の香りに欠けるため、今年は田芹に近い茶色の芹も別の場所で採取しました。
ナズナはぺんぺん草、すぐに見つかりましたが、丈が伸びて白い花が咲いています。
ゴギョウは母子草、黄色い花と白っぽい葉でそれと分かります。
ハコベラは、いわゆるハコベ、文鳥を飼っていたときの餌として採取したことがあります。
ホトケノザは、通常その名で呼ばれるシソ科の紫色の花でなく、キク科の黄色い花だと知りました。地面にへばりついた葉の形が仏の座のように見えることから名が付いたとか。シソ科のものを間違って七草として食べている方も多いようですが…
スズナは蕪、スズシロは大根、今回我が家の菜園には、大根しか植えてなかったので、正確には六草です。
もっとも実際に食した昨夜の七草粥は、もっぱら大根とセリが主体で、その他の草は葉2,3枚の参加のため、それぞれの味の主張は分からずに終わりました。

七くさや袴の紐の片むすび     蕪村
せりなづな御形といひて声の止む   川崎展宏