キキ便り

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里帰りの難しさ

2008-07-24 13:04:19 | 里帰り

里帰りの折には、親しい友人、お世話になった方々、親戚の人たちと会う。

毎回帰る度に思うが、子ども連れの旅行では人と会う時間を創りだすのが難しい。父母や妹家族などに随分助けてもらいつつ、本当に会いたい人だけに焦点を絞り、ランチやお茶など共にさせていただく。

仕事やプライベートの話などになると、子連れでは殆ど不可能。他の海外在住者はどのようにやりくりしているのだろう?

ところで実家に帰っても、あわただしい気がするのは、家族の皆と会話しながら、かつ日本語があまりわからないわが子たちと、英語があまりわからない両親のために、日本語から英語に、英語から日本語へ同時通訳し続けているからなのかもしれない。頭の中は国際会議場のように騒々しく、アンテナをあちこちに伸ばしながら、コミュニケーションの手助けをする。同時通訳者のように流暢に日本語や英語が出てこないので、こちらも適当に処理することも多い。

そういうストレスを考えると、やはりわが子どもたちがしっかり日本語をしゃべれるのが理想だ。しかし自閉症で幼児期に言葉を話すかどうかから心配した私たちにとっては、子どもをバイリンガルに育てるのは非常にエネルギーがいる。そこまで必要かと考えてしまう。自閉症ではない娘だけ日本語を教えようと思ったこともあったが、それもうまくいかなかった。家族皆が協力しあわないと続かないバイリンガル教育である。

いつの日がのんびり里帰りできる日がくるのだろうか。もしかして、私のあれもやりたいこれもやりたい、という欲張りな性格が変わらない限り、どたばた里帰りは延々と続くのかもしれない。

 

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