キキ便り

アメリカ便り、教員・研究者生活、シンプルライフ、自閉症児子育てなど

アメリカ教員のストレスー常識の枠が見えない

2009-12-10 05:33:50 | アメリカの大学で教える
日本の共同研究者になっていただいている先生が、最近の大学生の質の低下を「簡単な漢字が読めない、分数ができない」と例を挙げながら嘆いていらっしゃったが、アメリカも同様である。

勉強が好きな人もそうじゃない人も大学に行くような時代になると、一人の学生に対して費やすエネルギーと時間がますます増加する。教員と職員の仕事量が増えるわけである。

さらに日本人の私にとって一番ストレスになるのは、常識を超えた要求をしてくる学生たちで、しかも本人たちにずうずうしいお願いをしているという自覚がないことである。


たとえば

・学期末に自分の最終成績を確認せずに、1ヵ月後になって「ボクは確かにペーパーを提出したはずです。コンピューターのトラブルなので配慮して欲しい」と学科長に提訴してくる学生。

・別のクラスのペーパーを間違って提出してきたり、締め切りの間際になって「教科書をなくしたので締め切りを延期して欲しい」と嘆願しながらも、同時に「私はなんとしてもこのクラスでAをとりたい」とプレッシャーをかけてくる学生。


アメリカでよく表現される「Squeaky wheel gets the grease」ー言わなきゃそん。文句を言った方が勝ち」というようなメンタリティ(もちろん、中には謙虚なアメリカ人もいる)、国際化が進むにつれてどうにか変わってくれないだろうか。
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